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リビア対立勢力らは、停戦を支持するよう国連安保理に求める

2020年11月3日、首都トリポリから南西に465キロ離れたガターミスでの集合写真撮影でポーズをとるリビア合同軍事委員会の委員ら。(AFP通信)
2020年11月3日、首都トリポリから南西に465キロ離れたガターミスでの集合写真撮影でポーズをとるリビア合同軍事委員会の委員ら。(AFP通信)
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05 Nov 2020 12:11:30 GMT9
05 Nov 2020 12:11:30 GMT9
  • 合意は、「リビア国内での訓練に関する軍事取引」を凍結し、外国人訓練生の国外への出国を求めている

カイロ: リビア対立勢力らは、先月署名された停戦合意文書を履行する拘束力のある決議を採択するよう国連安全保障理事会に対し求めることで軍事協議を終えた、と国連は発表した。

オアシス都市のガターミスで開催され、火曜日遅くに終了した2日間に渡る協議は、東部に拠点を置くハリファ・ハフタル司令官に忠誠を誓う軍事組織軍による昨年の数か月に渡る首都への攻撃以来、リビア国内で最初の対面協議であった。

双方は、11月中に軍事対立する沿岸都市シルテで再会すること、そして10月23日のジュネーブ停戦で合意したように、全てのリビア部隊が戦線からそれぞれの陣地に戻るのを監視するための小委員会を設置することに合意したと、国連リビア支援団が伝えた。

「これは、決意、勇気、自信、そして多くの作業が必要となるプロセスの始まりです」と、ガターミスでの協議を指揮した国連リビア支援団代表であるステファニー・ウィリアムス氏は述べた。

ウィリアムス代表によると、停戦合意を履行するための監視メカニズムについては、3カ月以内にリビアから外国軍や傭兵を撤退させることを含めて詳細に協議しているという。

合意はまた、「リビア国内での訓練に関する軍事的取引」を凍結し、外国人訓練生が国外に出国することを求めた。

合意は特定の国名を挙げなかったものの、明らかにトルコを指していた。トルコは、軍事部隊と傭兵を派遣し、西部に拠点を置く国連支援政府に忠誠を誓う軍隊と共に訓練させ、戦わせている。

リビアは、首都トリポリにある国連の支援を受けた政府と、東部に拠点を置く対立勢力の間で分裂している。

両陣営は地元の民兵や地域、外国の武装勢力により支えられている。リビアは2011年のNATOによる軍事介入により、長年の独裁者ムアンマル・カダフィが倒され、死亡した後、混乱に陥った。

ウィリアムス代表は「この責任はリビアに傭兵や軍隊を連れてきた国が背負うべきものです。彼らはリビアの要求を尊重しなければなりません」と語った。

双方は、国連安全保障理事会に対し、国連リビア支援団が歴史的だとしている停戦合意の履行に関する決議を緊急に採択するよう求めた。

国連の専門家によると、ロシア人、シリア人、スーダン人、チャド人を含む数千人の外国人戦闘員が、双方によってリビアに派遣されている。

また先月、双方はジュネーブにおいて分断された領土をまたいで囚人を交換し、空路と陸路を開放することでも合意した。

ウィリアムス代表は、双方がリビア南部とリビア国内の他地域との間の航空便を再開することを望んでいると述べた。

また、ウィリアムス代表は、ハフタール司令官に忠誠を誓う軍事組織軍による油田や石油ターミナルの封鎖が数ヶ月続いた後、原油生産が再開されたと述べた。東部を拠点とするハフタール司令官は、9月に石油封鎖措置の終了を発表した。

さらにウィリアムス代表は、リビアの国営石油公社を例に出し、生産量が日量80万バレルに達したと述べた。2019年4月にハフタール司令官がトリポリを攻撃する前、リビアの石油生産量は日量120万バレルに達していた。

ウィリアムス氏によると、11月16日には、国連リビア支援団と石油会社が出席する石油施設警備の再編に関する会議が予定されているという。

リビアの対立勢力らは、11月9日にチュニジアの首都で政治協議を開催する予定である。国連によると、リビア国内の様々な職種から75人が、大統領選挙と議会選挙への道筋を描くことを目標に、今後協議に参加する予定だという。

AP通信

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