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駐レバノン米国大使、レバノンのバジル氏はヒズボラとの関係断絶に前向きだったと主張

バジル氏は、他の政治家たちとともに、広く知られる汚職、浪費、および国家財源の運用ミスについて抗議の標的となっている。(AFP)
バジル氏は、他の政治家たちとともに、広く知られる汚職、浪費、および国家財源の運用ミスについて抗議の標的となっている。(AFP)
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10 Nov 2020 09:11:41 GMT9
10 Nov 2020 09:11:41 GMT9
  • 米国政府は先週6日、レバノンのキリスト教政党のリーダー、ゲブラン・バジル氏への制裁を発動
  • バジル氏は、不当で政治的な動機によるものだと制裁を非難している

ベイルート:駐レバノン米国大使は9日、キリスト教政党の自由愛国運動(FPM)のリーダーで、米国の制裁対象となっているゲブラン・バジル氏が、ヒズボラとの関係を断ち切る用意があると表明していたと語り、関係断絶の可能性を強く否定する同氏の主張に異議を唱えた。

米国政府は先週6日、レバノンの大統領の義理の息子であり、最大のキリスト教勢力を率いるバジル氏に対し、腐敗の容疑および、米国政府がテロリストグループとみなしている、イラン支援のシーア派グループ・ヒズボラとの関係を理由に制裁を発動した。

バジル氏は、不当で政治的な動機によるものだと制裁を非難、ヒズボラとの関係断絶を迫る米国の要求を、レバノンの団結と平和を危険にさらす可能性があるため同氏が拒否した後に課されたものだと語っていた。

ドロシー・シーア駐レバノン米国大使は、レバノンのテレビ局が放送した映像の中で、バジル氏が同大使とのやり取りの中で、「特定の条件が満たされるようなら、ヒズボラと決別するのに前向きな意向」を示していたと述べた。

「バジル氏は(ヒズボラとの)関係が彼の党にとっていかに不利益なものであるかを知らせてくれたと、米国に謝意を表していました」とシーア大使は語ったが、関係断絶への条件の詳細については言及しなかった。

バジル氏の事務所は声明を発表し、シーア大使の発言は自由愛国運動とヒズボラを「仲たがいさせる」ことを狙ったものだが、そのような試みは失敗に終わるだろうと述べた。

バジル氏は、他の政治家たちとともに、広く知られる汚職、浪費、および国家財源の運用ミスについて2019年10月以来抗議の標的となっている。

バジル氏は汚職容疑を否定し、米国の裁判所で制裁措置に関して争い、損害賠償等を求めていく構えだ。ミシェル・アウン大統領は、レバノンは米国政府に証拠開示を要求していくと述べている。

「制裁を発表する際にはできるだけ多くの情報を公開するよう努めていますが、しばしばそうであるように、今回の情報には公開できないものが含まれています」とシーア大使は述べ、バジル氏が制裁措置に対し法に則って異議を唱えることを歓迎すると付け加えた。

バジル氏は、人権侵害と汚職を対象とする「グローバル・マグニツキー人権問責法」に基づいて制裁対象とされた。シーア大使は、バジル氏やレバノンの他の人物にに対するさらなる制裁の可能性にも含みを残している。

米国は9月にも、2人の元レバノンの閣僚を政治的および経済的恩恵をヒズボラに与えたと非難し、制裁対象としている。

ロイター

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