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国連:リビアに2万人の外国人戦闘員がいることは「深刻な危機」

国連のリビア担当の高官は水曜日、戦争で荒廃した国に少なくとも2万人の外国人戦闘員と傭兵がいると述べた。(資料/AFP通信)
国連のリビア担当の高官は水曜日、戦争で荒廃した国に少なくとも2万人の外国人戦闘員と傭兵がいると述べた。(資料/AFP通信)
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03 Dec 2020 05:12:18 GMT9
03 Dec 2020 05:12:18 GMT9
  • 「リビアの主権に対するひどい侵害です」と国連リビア代行特使は述べた
  • ウィリアムズ氏の発言は、リビアからの外国人戦闘員と傭兵の退去が進まないことへの苛立ちを反映している

カイロ:国連のリビアを担当する最高責任者は水曜日、戦争で荒廃した国に少なくとも2万人の外国人戦闘員と傭兵がいると述べ、また武器が北アフリカの国に流れ込み続けているため「深刻な危機」だと警告した。.

「それはリビアの主権に対するひどい侵害です・・・武器禁輸のあからさまな違反です」と、ステファニー・ウィリアムズ国連リビア代行特使は、リビアの政治対話フォーラムのオンライン会議で語った。

75名のメンバーからなるフォーラムは、2021年12月に行われる大統領選挙と議会選挙を通じてリビアを主導する暫定政権を確立する仕組みについて、交戦中の両陣営から合意を得ようとしている。

このフォーラムは、2011年に独裁者のムアンマル・カダフィ氏が打倒され、同氏が殺害された後、石油が豊富なリビアを巻き込んだ混乱を終わらせるため、国連が行っている取り組みの一環だ。同国は現在、対立する2つの政権の間で東西に分裂しており、各政権は多数の民兵と外国人戦闘員の支援を受けている。ハリファ・ハフタル軍司令官が東部と南部を支配する一方、トリポリの首都に拠点を置く政府が西を支配している。

ウィリアムズ氏の発言は、10月に締結された停戦合意の一部であるリビアからの外国人戦闘員と傭兵の退去が進まないことへの苛立ちを反映している。

停戦合意は、外国人勢力が3カ月以内にリビアを去るよう期限を設けた。国連の専門家によると、ロシア人、シリア人、スーダン人、チャド人を含む多数の外国人が対立する両陣営によってリビアに連れてこられたという。

ウィリアムズ氏はまた、「何の罰も受けない振る舞い」と傭兵や武器でリビアの紛争を深刻にしたとして、不特定の外国政府を非難した。

リビアの緊張状態は、昨年ハフタル氏の軍隊がトリポリを奪取する攻撃を開始したことで、さらに激化した。ハフタル氏のこの作戦は、トリポリで政府を支援する民兵がトルコの支援を受けて優位に立ち、ハフタル氏の軍隊を首都郊外とリビア西部の複数の町から追い出したことで、6月に挫折した。

ウィリアムズ氏はまた、汚職と管理ミスのためにリビアで「電力網の崩壊」が迫っていると警告し、リビアの27の発電所のうち13の発電所しか機能していないことを考えると、電気インフラへの10億ドルの投資が直ちに必要であると付け加えた。

同氏は、リビアの680万人以上のうち130万人が、1月に人道支援を必要とすることが予想されると述べた。

AP通信

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