• アル・マンスーリ氏は、6月にサヌアのフーシ派が支配する裁判所によって死刑判決を受けた4人のジャーナリストの1人

Saeed Al-Batati

ムカラ：イエメン国内および国際的な人権団体はイエメン当局と共に、イランに支援を受けるフーシ派が、拉致されたジャーナリストに対する救命治療を拒否し、同氏の命を危険にさらしていると非難した。

アムネスティ・インターナショナルは月曜日、2015年に他9人のジャーナリストと共にサヌアで拉致されたイエメン人記者、タウフィク・アル・マンスーリ氏は、フーシ派が同氏に必要不可欠な治療を行うことを拒否しているため、悪化する健康問題に直面していると述べた。

同国際人権団体の中東・北アフリカ担当地域責任者代理であるリン・マアルーフ氏は、アル・マンスーリ氏への緊急医療幇助の拒否を「拷問やその他の虐待に対する（国際的な）禁止事項に違反する残酷な行為」と表現した。

マアルーフ氏によると、同ジャーナリストは糖尿病、腎不全、心臓病、前立腺炎、喘息を患っているという。

「さらに最近、我々はアル・マンスーリ氏が6月にCOVID-19に感染し、心臓病に対して不可欠な治療を拒否されているため、10月から同氏の健康がさらに悪化しているという心配な情報を受け取った」とマアルーフ氏は述べた。

アル・マンスーリ氏は、アラブ連合および国際的に認められたイエメン政府と共謀したとして起訴され、6月にサヌアのフーシ派が支配する裁判所によって死刑判決を受けた4人のジャーナリストの1人だった。

5人のジャーナリストは、10月にフーシ派と政府の間で行われた最新の大規模囚人交換の間に解放された。

アムネスティ・インターナショナルは、フーシ派に対し、アル・マンスーリ氏に必要な薬と治療を提供し、死刑判決を取り消して解放するよう要求した。

戦争捕虜の解放を主張するイエメンの人権団体「拉致被害者の母の会（Abductees’ Mothers Association）」は声明の中で、フーシ派はアル・マンスーリ氏の家族による面会も拒否していると述べている。

アル・マンスーリ氏の家族は同団体に、同氏が拘禁中に新たな病気に感染し、健康状態が悪化していると話した。

イエメン中央部のマリブで、フーシ派によって解放された5人のジャーナリストは、拘禁されている4人の同業者の健康状態はフーシ派による精神的・肉体的な拷問が激しさを増しているため悪化の一途をたどっていると述べた。

解放されたジャーナリストたちは、国際社会に対し、拘禁中の4人を解放するよう、フーシ派に圧力をかけるよう求めた。

囚人交換協議のイエメン政府代表団の代表を務めるハディ・アル・ハエジ氏は、国連のイエメン副特使マイーン・シャリム氏に宛てた書簡の中で、フーシ派は同イエメン人ジャーナリストに対して不可欠な薬を与えず、家族が面会できないようにすることで、同氏を殺害する危険性があると述べた。

アル・ハエジ氏は、国連イエメン特使事務所に対し、拉致されたジャーナリストの解放を求めるよう促した。

西側諸国の在イエメン公使もまた、ジャーナリストの解放を求める呼びかけに参加した。

「我々は、ジャーナリストのタウフィク・アル・マンスーリ氏の生命を脅かしている健康状態の悪化を考慮し、同氏を速やかに解放するよう求める」と、マイケル・アーロン駐イエメン英国大使は先週述べた。 

イエメン政府は、イエメン人の苦しみを悪化させ、対抗者に対する人権侵害を行ったとして、フーシ派をテロ組織に指定することで同組織を処罰すべきだと述べた。

イエメンのアリ・モーセン・アル・アマル副大統領は日曜日、フーシ派をテロ組織に指定するための米国の動きを歓迎した。

同副大統領は、米国のデービッド・シャンカー国務次官補（近東担当）に対し、フーシ派の処罰を求める「国民的、政治的、法的要求」に応えて同手続きを加速させるよう求めた。