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ハリーリー氏、レバノン政権樹立の望みに水を差す

ハリーリー次期首相(ロイター通信/資料)
ハリーリー次期首相(ロイター通信/資料)
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24 Dec 2020 04:12:03 GMT9
24 Dec 2020 04:12:03 GMT9
  • 「私たちは間違っている時、教えてくれる大臣たちを求めています」と暫定首相が語る

ナジア・フサリ

ベイルート:年末になる前に、レバノンで新政権を樹立してもらいたいという望みは、サード・ハリーリー次期首相の「新指導者たちの誕生を遅らせる明らかに複雑化させる要因」があるとの警告で打ち砕かれた。

ミシェル・アウン大統領と14度目の会談を終えた後に話して、ハリーリー次期首相は12月23日、レバノンの崩壊を止めようとしているにもかかわらず、既存の政治問題が明らかになっている」と語った。

同次期首相は、次のように付け加えた。「私たちは謙虚でなければならないし、この国の利益について考えなければなりません。政権は新年が来た後に、樹立されなければなりません」

この暫定首相は国民に話しかけ、「私たちがこの現在の崩壊を止めることができないなんて、誰にも言わせないでくださいね。でも、アウン大統領と私は、政治色が強くなく、何をしたらよいのか判っているスペシャリストとエキスパートたちが集まった政権を必要としています」

同次期首相が、付け加えた。「私たちが間違っている時、私たちに『ちがう』と言える人々を求めています。私たちは実際にこの国のためになる人々を求めています。そうすれば、私たちが求めている改革を実行できるのです」

ハリーリー次期首相は、レバノンの政党間の信頼は再構築される必要があると語ったが、「この国は急速に崩壊しようとしているので、残された時間はありません」と警告した。

アウン大統領との以前の会談の後、ハリーリー次期首相は「次の政権には積極性と大きな透明性がある」と語って、クリスマス前の政権樹立を望んでいた。

しかし、23日の会談に至るまでの間に情報の漏洩があり、内務大臣、法務大臣、エネルギー大臣をめぐり、まだ就任をめぐっての論争が続いていることが明らかになった。自由愛国運動(FPM)が新政権の行き詰まりを打破するために、政治取引の一環として、上記3つの役職を自由にすることを主張しているというのだ。

改革を誓う政権を樹立するための国際的な圧力、とりわけフランスからの圧力は、この膠着状態を終らせらることができなかった。

ハリーリー次期首相に近い情報筋がアラブニュースに、アウン大統領はこの次期首相の提案に「判断を示し」ていた「が、この判断を妨げたり、ひっくり返したりする者たちがいます」と語った。

フューチャーブロックのモハメッド・アル・ハジャール副党首は次のように語った。「それはジブラーン・バシール(FPM党首)です。彼はスペシャリストたちを揃えた政府を率いるハリーリー次期首相を、見たくないのです」

元首相がカンタリ宮殿を訪問する前に、ハリーリー次期首相と会談し、政権を担う党派とつながっていない政権を樹立するフランスの取り組みを、推進することに同意した。

この政治的行き詰まりは、レバノンの高まる貧困レベルについて不安をもたらしており、貧困に苦しむ人々の人数は、2021年までに人口の半分を越えそうだ。

レバノン国民は燃料、小麦、薬品をはじめとして、この国が支援する生活の基礎となる品物を賄うために必要な厳しい措置についての噂を耳にして、新年が始まることを恐れている。

FPMのアラン・アウン副党首は、次のように語った。「この政権に関して、まだ何も決まっていません。多くの解決されていない問題があります。どのチームも他のチームが有利になるように、権利放棄しません」

無所属MPのジハード・アル・ハマド氏は、次のように語った。「改革プロセス、ワークフロー規制、省庁の実績に関連する53の法律があります。これらは役人たちの引き出しの中で施錠され、適用されていません。既存の法律と条項が適用されずに、どのようにして改革ができるのでしょうか」

ガジ・ワズニ暫定財務大臣は23日、銀行上の秘密が1年間解除されることになり、コンサルティング企業、アルバレス&マーサルは中央銀行、省、公共機関の会計監査を再開するように求めた。

同社は11月20日この監査から撤退しており、「監査を始めるための十分な情報を得ていない」と述べていた。

その時、中央銀行は現金、クレジット、銀行業務に関して、秘密法を行使し、要求された情報を開示することを避けた。

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