• 高官「この出来事は重要です。なぜなら、エルサレムのイスラム教徒が、近頃でもまだ利用している墓地への継続的な冒涜行為を、これは明らかにしているからです」

ダウド・クッタブ

アンマン：エルサレム地方裁判所は12月24日、エルサレムのイスラエルが運営する自治体に暫定差し止め命令を出し、ワクフが所有するアル・ユーセフィエ墓地の公園への転用を、その自治体に中止させた。

24日に発出されたプレス声明で、ヨルダン外務省のダイファラ・ファイズ報道官は、ヨルダンによる「同墓地の塀と階段で、イスラエル当局の掘削と整地作業の拒絶と非難」を繰り返した。ヨルダンはこの行為を「墓への冒涜」と評し、イスラエル人にすぐにこの工事を止めるように要請した。

エルサレム問題の高官で、アルアクサモスク修復のためのハシェミット基金の代表者でもあるワスフィ・カイラニ氏は、アラブニュースに次のように語った。「この出来事は重要です。なぜなら、エルサレムのイスラム教徒が、近頃でもまだ利用している墓地への継続的な冒涜行為を、これは明らかにしているからです。ここは確認されたワクフの財産であり、サラー・エディンの息子、ユセフ・ビンアヨブにちなんで名付けられたこの墓地は、世界中のイスラム教徒にとって、とりわけヨルダンとアラブ軍団（ヨルダン軍の前身）にとって神聖な場所なのです」

2014年と2016年に、イスラエル政府とユネスコに正式な不服を申し立てがおこなわれてきた、とカイラニ氏は語った。「私たちはここしばらくの間、イスラエルがアルアクサモスクとライオン門に隣接した壁の近くにあるこの土地に目を付けていることは判っていました」とカイラニ氏は語り、このような不服申し立てには、この場所で、イスラム教徒が死者を（埋葬すること）を止めるようにするために、イスラエル当局が既存の墓の下部と上部にコンクリートを流し込んでいるという文書」も含まれていたことを付け加えた。

この自治体の公園転用計画には、伝えられているところによれば、1967年の戦争で死亡したヨルダン軍の兵士たちに敬意を表することを、テディ・コレック元エルサレム市長が認め、エルサレムの住民が建立した記念碑も含まれているという。これは、戦没者遺族に感情的な痛みと傷を与えるだろう、とカイラニ氏は主張した。

「殉職者たちの墓の上で、子どもたちが遊んだり、踊ったりしている姿を見て、この場所に埋葬されている勇敢なヨルダン兵の遺族の反応を想像してみてください」と、同氏は語った。パレスチナ人弁護士のムハンマド・ジャバラ氏とハムゼ・クテイエ氏は、この判決は、自治体の行為が違法であることを示している、とアラブニュースに語った。