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イランでは国連の核査察官の拘束が報じられる中、フォルドゥでウラン濃縮が開始予定

イランのブーシェフル郊外のブーシェフル原子力発電所を訪問するハサン・ロウハーニー大統領。イラン大統領府、2015年1月13日公開。資料写真。(AP)
イランのブーシェフル郊外のブーシェフル原子力発電所を訪問するハサン・ロウハーニー大統領。イラン大統領府、2015年1月13日公開。資料写真。(AP)
07 Nov 2019 04:11:41 GMT9
  • イラン原子力庁は濃縮ウランの製造量が10倍に増加したと発表した
  • イランのフォルドゥにある核施設では午前0時からウラン濃縮を開始するとAFPが報じた

 

ウィーン、ロイター通信/AFP

イランは、国連の核監視機関から派遣された女性査察官を一時拘束し、旅行に必要な書類が没収されたと、国際原子力機関(IAEA)の活動に詳しい外交官が水曜日語った。これはハラスメントとも形容されている。

イラン政府は2015年、国際社会からの制裁を解除する代わりにイランの核関連活動に制限を設ける旨、大きな節目となる合意を主要国と結んでいる。拘束は、この合意がなされて以来初めてのことであると考えられる。

アメリカ政府が合意から離脱して追加制裁を課したことへの対抗措置として、イランは合意の制限事項に1つ1つ違反を重ねており、イランと欧米の間で摩擦が強まっている時期に、今回の動きが報じられた形だ。国際原子力機関では、トップが来月交代予定で、引き継ぎの時期にも当たる。

イランは火曜日、問題となっている2015年の合意から脱退する最新の動きとして、テヘランの南にある地下の核施設でのウラン濃縮を再開すると発表した。

イラン原子力庁の報道官は水曜日、イランのフォルドゥの核施設では、午前0時(グリニッジ標準時では20時30分)にウラン濃縮が再開されると発表した。

月曜日国際原子力機関では、具体的に議題を特定せずに、「2つの安全保障上の問題」を議論するため、緊急で35ヶ国からなる理事会が召集された。木曜日に予定されている同理事会ではこの問題が話し合われることになる。

「国際原子力機関は、どれほど深刻にこの問題を捉えているかを示そうとしています。これは関係を損ねる前例になってしまいかねません」と欧米の外交筋は語った。

同機関の活動に詳しい3人の外交官は、拘束された査察官は旅行に必要な書類を没収されたと明かした。また2人の外交官は、同査察官はイランでの活動中に一時拘束されたと語った。

また外交官の1人は、今回の件は、先週イランのナンタズのウラン濃縮施設で発生したと述べた。別の外交官も、発生場所はナンタズだったと語った。

「(国際原子力機関の)今後の視察を変えてしまうのではないかと大きく懸念されます」と欧州の外交官が語った。

核合意では、国際原子力機関の監督のもと、同機関からイランに130-150人の査察官が派遣されている。

国際原子力機関の報道官とイランの代表はコメントを避けた。

木曜日もう1つ議題となるのは、イスラエルが「秘密の核倉庫」と呼ぶテヘランの施設でウランの痕跡が発見されたことに関して、イランが十分に国際原子力機関に協力して説明を行っていない件である。

国際原子力機関は同施設でウランの痕跡を発見したことを正式に認めることは避けており、イランは同施設は絨毯の洗浄施設だとしている。しかし国際原子力機関は9月イランに対し、同機関からの質問に「期限内に」回答するよう要求し、先月イランからの協力には改善が見られたと発表した。

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