• グリフィス氏は、先週アデンで行われた攻撃への非難を繰り返し、犠牲者の家族に哀悼の意を表した
• 12月30日、リヤドからイエメンの閣僚を乗せた飛行機が到着した後、アデン空港は爆風で揺れた

カイロ：国連のイエメン担当特使は7日、少なくとも25人が死亡し110人が負傷した、最近行われた空港へのミサイル攻撃による被害を視察した。

マーチン・グリフィス特使は、マイーン・アブドルマリク・サイード首相とアハメド・ビン・ムバラク外相、その他のイエメンの新内閣の閣僚と会談した。グリフィス氏は、先週アデンで行われた攻撃への非難を繰り返し、犠牲者の家族に哀悼の意を表した。

「アデンで行われた、内閣への攻撃は衝撃的だった。民間人の犠牲者が悲劇的に多かったからだけでなく、深い不信感をかき立てうる政治的意味合いもあったからだ」とグリフィス氏は、訪問後に発表された声明の中で述べた。「政治プロセスの見通しについて政府と議論した。私は、交渉による政治的解決を通じ、この紛争を包括的かつ持続可能な形で終結させるためにイエメンを支援することにコミットし続けていることを強調した」 

12月30日、サウジアラビアの首都リヤドからイエメンの閣僚を乗せた飛行機が到着した直後に、アデン空港が破壊的な爆発で揺れた。誰も犯行声明を出していない。しかしイエメン政府はフーシ派の反政府勢力とその支持者であるイラン政府を、首相と内閣がそこに移送された直後に行われた、空港への攻撃と大統領宮殿への無人機攻撃の背後にいるとして早急に非難した。サイード氏は、今回の破壊的な爆発は3発の精密誘導ミサイルによるものだと述べた。

フーシ派の当局者らは、今回の攻撃の背後にいることを否定し、アラブ主導の連合の不特定の集団を非難しようとした。フーシ派の指導者らは証拠を示しておらず、コメントの求めにも応じていない。

グリフィス氏は到着後すぐに、アデンのAhmed Lamlas知事と治安当局高官数人によって、アデンの主要空港が受けた被害の大きさの視察に連れて行かれた、とイエメンの国営通信社であるSABA通信は伝えた。

グリフィス氏は、イエメンの新内閣の発足が、「危険の多かった1年の後の回復の始まり」になりうることへの期待を表明していた。

「イエメンの人々の苦しみを和らげ、彼らの日常生活および基本的ニーズを満たす能力を向上させ、安定を前進させ、国家機関を強化することにおいて、政府があらゆる成功を収めることを願っている」とグリフィス氏は述べた。

今回の内閣改造は、ハディ氏と、1967年から1990年の統一まで存在していた、独立した南イエメンの復興を目指す、武装勢力の統括組織である分離独立派「南部暫定評議会」 との間で交わされた権限分割協定の一部だった。

イエメン内戦は、イランが支援するフーシ派が北部と首都サヌアを制圧した2014年に始まった。

翌年、アラブ連合が介入し、アブドラボ・マンスール・ハディ大統領の政権を権力の座に復帰させた。ハディ氏はリヤドに住んでいる。

アデン空港は3日、爆発があってから初めて民間機を受け入れた。イエメンのIbrahim Haidan内相とLamlas氏は、スーダンの首都ハルツームから来るイエメン航空の旅客機を出迎えるためにアデン空港にいた。空港の迅速な再開によって、12月30日に行われた攻撃によって引き起こされた「困難に向き合い、障害を乗り越えるという政府の決意」は強調された、とHaidan氏は述べた。

AP