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イラン、オマーン湾沿岸で陸軍訓練を開始

イラン革命防衛隊によって2021年1月16日に公開されたこの写真では、イランでの軍事演習でミサイルが発射されている。(イラン革命防衛隊/AP経由Sepahnews)
イラン革命防衛隊によって2021年1月16日に公開されたこの写真では、イランでの軍事演習でミサイルが発射されている。(イラン革命防衛隊/AP経由Sepahnews)
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19 Jan 2021 09:01:20 GMT9
19 Jan 2021 09:01:20 GMT9
  • 年次演習には、空挺機と共に航空特殊部隊と空挺部隊が参加していた

テヘラン:イラン軍が火曜、オマーン湾沿岸で陸軍の訓練を開始した、と国営テレビが発表した。核プログラムとテヘランに対するワシントンの圧力運動を巡って緊張が高まる中、同国が実施している一連のスナップ演習に関する最新情報だ。

発表によると、この年次演習には戦闘機やヘリコプター、軍用輸送機と共に、特殊部隊と空挺部隊が参加していた。イラン国軍のアブドルラヒーム・ムーサヴィー最高司令官が訓練を監督した。

イランは最近になって、軍事訓練を強化している。ドナルド・トランプ大統領が手を引いた核取引について、ジョー・バイデン次期大統領に圧力をかける動きの一環だ。バイデン氏は、イランの核プログラムを阻止するための多国籍協定に米国が再び加わる可能性がある、と述べている。

イランの民兵組織である革命防衛隊は日曜に訓練を実施し、1,800キロメートル(1,120マイル)ほど離れたインド洋上の仮想標的に向けて対艦弾道ミサイルを発射した。防衛隊の航空宇宙部門が、国内の広大な中央砂漠で「架空の敵基地」に向け、地対地弾道ミサイルとドローンを発射した翌日のことだ。

先週木曜、イラン海軍はオマーン湾での海軍演習の一環として巡航ミサイルを発射した。米国の原子力潜水艦らしきものの監視下でのことだ。先週頭には、防衛隊の所属部隊がアラビア湾で限定的な作戦行動を実行した。1月頭には、国の半分に渡ってドローンのみの大規模な演習が行われた。

列国とのイランの核取引からトランプ大統領が一方的に撤退したのに端を発して、ワシントンとテヘラン間の緊張は、一連の出来事の只中で高まってきた。トランプ政権の終わりに、テヘランは韓国の石油輸送船を押収し、兵器級水準に近い濃縮ウランの製造を開始している。一方で米国は同地域へ向けて、B-52爆撃機、USSミニッツ航空機、そして原子力潜水艦を送り出している。

トランプ大統領は2018年、イランの核取引から米国を一方的に撤退させた。テヘランはこの取引で、経済制裁の解除と引き換えに濃縮ウランの製造を制限することに同意していた。トランプ大統領は協定からの撤退時、数ある問題の中でもイランの弾道ミサイルプログラムに触れていた。

その後米国が制裁措置を強化すると、イランは次第に、取引によって核開発に課されていた制限を放棄するようになったのだ。

AP

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