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ファタハとハマース間の協定、パレスチナ連合への道を開く

ハマースのリーダー、イスマーニール・ハニーヤとパレスチナ大統領マハムード・アッバース。( 提供 )
ハマースのリーダー、イスマーニール・ハニーヤとパレスチナ大統領マハムード・アッバース。( 提供 )
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23 Jan 2021 01:01:47 GMT9
23 Jan 2021 01:01:47 GMT9
  • 新政府が「法律と制度の統一に取り組み、全地域において安全保障の統制を行う」ことに、双方が合意した。

ダウド・クッターブ 

アンマン : ファタハとハマースのリーダーは、パレスチナ連合政府の基礎となる統一一覧の策定へと歩み寄っているようである、ことが、対抗派閥間の協定案から明らかとなる。

協定は、アラブニュースが目にしたところ、この 15 年でパレスチナで初となる選挙を 5 月 22 日に行うという決定において、重要な要素だった。

合意の詳細は、イスタンブールとカイロにおける会談で議論され、ハマースのリーダー、イスマーニール・ハニーヤ とパレスチナ大統領マハムード・アッバース の間の書簡交換の基礎となった。

双方は、とりわけハマースは譲歩をしてきたようだ。ハマースは、「パレスチナ解放機構 (PLO) が、パレスチナ人の唯一つの正統な代表であり、外部のあらゆる政治問題や交渉、また戦争と平和に関連するあらゆる問題に責任がある」ことを了承する。

しかし、ファタハは、数十年にわたり PLO を効果的に統制しながらも、機構には改革と強化が必要であることを認める。それによって、PLO は、すべてのパレスチナ人集団のより良い代表を務めることが可能となり、その決定を義務とするためである。

PLO の一部であり、そしてその政治的保護の下にあることに合意することによって、ハマースは、イスラエルの承認を拒否した 2006 年に直面した問題を回避することが可能となる。PLO は 1993 年、イスラエル承認に関する書簡を交換していた。

また、ハマースとファタハは、ガザおよび西岸地区における事案に取り組み、パレスチナ全域にわたって全体を統制する国家統一政府の選挙での余剰票を共有することにも合意した。

新政府が「法律と機構の統一に取り組み、全地域において安全保障を統制する」ことに、双方が合意した。

連合政府によって、ガザの人々は、移動の自由を行使する、そして居留地内で仕事を再構築することによる便益を手にする機会を得るようだ。

協定によれば、ガザの疲弊した経済の再生を目指す連合政府の主要な目標の一つには、イスラエルと長期にわたって停戦し、広範囲にわたる再構築への基盤を準備することがある。

また協定では、ガザと西岸地区の間の安全保障回廊地帯の設立と並んで、ガザ空港およびすべての交差路の永久的な復活が求められている。

ハマースとファタハはまた、パレスチナ大統領の役割を変える必要性、パレスチナの政治構造、「とりわけ大統領、政府および立法審議会の役割」の全面的な見直しの必要性があることにも合意しているように見える。

合意には、「大統領制あるいは議会制のどちらかとする」ことが記述された。「折衷制は争いの元である。」
7 月 31 日に行う予定の大統領選挙前に変える必要がある、と協定は付け加える。

両派閥はまた、「選挙運動は礼儀正しく、丁重でなければならず、あらゆる面からの不正や誹謗を回避する必要がある」ことにも合意した。

協定によれば、選挙結果は「それがどういう結果であっても承認される。」

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