Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • チュニジアで数百人のデモ隊が警察の弾圧に抗議

チュニジアで数百人のデモ隊が警察の弾圧に抗議

2021年1月23日土曜日、チュニスでデモ中に警察と対峙するデモ参加者たち。(AP通信)
2021年1月23日土曜日、チュニスでデモ中に警察と対峙するデモ参加者たち。(AP通信)
Short Url:
24 Jan 2021 08:01:06 GMT9
24 Jan 2021 08:01:06 GMT9
  • チュニジアでは、国が新型コロナウイルスの大流行を阻止しようと奮闘する中、土曜日に抗議デモが起きた
  • 政府は土曜日、夜間の外出禁止を午後8時 (1900 GMT)から午前5時までに延長し、2月14日まで集会を禁止した

チュニス:衝突や逮捕者が出た数夜にわたる騒乱に続き、何百人ものデモ参加者が土曜日、チュニジアの都市の街頭に繰り出し警察の弾圧や汚職、貧困に抗議した。

土曜日の抗議は、経済を麻痺させ、病院を逼迫させる恐れがある新型コロナウイルスの大流行を食い止めようと、チュニジアが奮闘する中で起きた。

チュニジアでは6,000人以上がCOVID-19で死亡し、木曜日には103人という記録的な数の死亡者が報告された。

政府は土曜日、夜間の外出禁止令を午後8時 (1900 GMT)から午前5時までに延長し、2月14日まで集会を禁止した。

しかし、首都チュニスや、国内で隅に追いやられている内陸部のガフサなどを含む同国のいくつかの地域では、抗議者たちが街頭に繰り出し、1月14日からの数夜の騒乱で拘束された数百人の若者の釈放を要求した。

チュニスでは数百人の群衆の中でデモ隊が「警察もイスラム教徒も革命を望んでいません」と声をそろえて叫んだ。警察が厳重に警備する中、短い時間衝突が起こり、一人が負傷した。

抗議行動は、金曜日に沿岸都市のスファックスでも行われた。

騒乱の多くは労働者階級が多く住む地域で起きている。長年の独裁者ザイン・アル・アビディン・ベン・アリ氏を失脚させた2011年の革命から十年が経ち、同地区では失業率の上昇や、良い統治を行えなかったと非難されている政治階級に対して怒りが沸き起こっている。

観光に依存している同国では、新型コロナウイルスの規制によって経済的苦境が悪化し、国を出ようとするチュニジア人が増えている。

「状況は壊滅的です」と語るのは、ホテルのセールスマネージャー、オマール・ジャワディさん (33歳) だ。彼は何か月もの間、給料の半分しか支払われていない。

「政治家は腐敗しています。この国の政府と制度を変えたいです」

警察によると、今週初めに起きた数夜の騒乱の際に若者たちが治安部隊に石や火災瓶を投げつけ、700人以上が逮捕されたという。同部隊はこれに対して催涙ガスや放水銃で応戦した。

木曜日、人権団体は少なくとも1,000人が拘束されたと発表した。

航空宇宙工学の学位を持ちながらもコールセンターで働くアミンさんは、「若者はその日暮らしをしています。私たちにはもはや希望がありません。働くことも勉強することもできません。それなのに、政府は私たちをトラブルメーカー呼ばわりしています!」と語った。

「数千人もの警察を派遣するのではなく、若者たちの声に耳を傾けなければなりません。この国の体制全体が腐敗しています。少数の家族やその支持者がチュニジアの富を支配しているのです」

チュニジアは先週、ベン・アリ氏による23年間の支配が終わってから10年目を迎えた。同氏は、大規模な抗議運動のさなかに国外逃亡した。

チュニジアの政治指導部は分裂しており、ヒシャム・メシシ首相は先週土曜日に発表された大規模な内閣改造を議会が承認するのを待っている。

AFP通信

特に人気
オススメ

return to top