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イランが金属ウラン製造後、ロシア政府が「自制心」の発揮を促す

2021年2月10日、水曜日、イラン、テヘランのアーザーディー(自由)広場で、イスラム革命42周年を祝う集会の間に、イラン人たちがオートバイでミサイルの前を通過する。(AP通信)
2021年2月10日、水曜日、イラン、テヘランのアーザーディー(自由)広場で、イスラム革命42周年を祝う集会の間に、イラン人たちがオートバイでミサイルの前を通過する。(AP通信)
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12 Feb 2021 07:02:29 GMT9
12 Feb 2021 07:02:29 GMT9
  • 2018年、アメリカのドナルド・トランプ大統領が、イランとの核合意から劇的に撤退し、イラン政府に壊滅的な打撃を与える経済制裁を再び課した

モスクワ:イラン政府と世界の大国との核合意で定められていた規制を、新たに違反して、イランが金属ウランを製造し始めた後、ロシアはイランに自制心を発揮するように促した。

「私たちはイラン政府が取る行動の必然性も、イランが苛立っている理由も理解しています。それにもかかわらず、自制心を発揮し、責任のある取り組みを示す必要があるのです」と、セルゲイ・リャブコフ外務副大臣は国有通信社、RIAノーボスチに語った。

ウィーンを拠点とする国際原子力機関(IAEA)は2月10日、イランのある工場で金属ウラン3.6グラムの製造を確認したと述べた。

アメリカ、中国、ロシア、ドイツ、フランス、イギリスにより2015年に締結された画期的な合意には、「プルトニウム、金属ウラン、これらの合金を製造または獲得」を、今後15年間禁止する事項が含まれていた。

イランは先月、金属ウランの開発研究をしていると述べたが、金属ウランは核弾頭の部品として使用可能であるので、これは慎重に扱うべき問題だ。

アメリカのジョー・バイデン大統領の政権が、この合意を守るようになるまでに、時間切れが迫りつつある、とイラン政府が警告した後、リャブコフ外務副大臣は、イラン政府の「現状のままでは承知しないという決意」を、このイランの動きが実証していると語った。

2018年に、アメリカのドナルド・トランプ大統領が、イランとの核合意から劇的に撤退し、イラン政府に壊滅的な打撃を与える経済制裁を再び課した。

トランプ前大統領の後任者であるバイデン大統領は、この合意を復活させようとしているが、双方はどちらが先に動くのかということで、膠着状態にあるようだ。

リャブコフ外務副大臣がこの発言をしたのは、イランの準軍事組織、イスラム革命防衛隊が11日、イラク国境付近で、地上部隊の演習を開始したときのことだった。

イラン南西部で毎年恒例の演習が続いており、革命防衛隊の即応能力と判断力の強化をめざしている、と同防衛隊は発表していた。

この演習では、ドローンとヘリコプターも使用される予定だ。

ここ数カ月間、イランは核合意をめぐって、バイデン大統領に圧力を掛けようとして、軍事演習を増やしている。

1月に、同防衛隊は演習を実施し、インド洋の疑似目標に対艦弾道ミサイルを発射した。

この1週間前、アメリカの原子力潜水艦らしきものの監視の下で、イラン海軍がオマーン湾での海軍演習の一環として、巡航ミサイルを発射した、と国営メディアが報じていた。この発射は、ペルシャ湾でのスピードボードの軍事パレードと、イラン中で実施された大規模なドローン演習を実施した後だった。

AFP通信/AP通信

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