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米国、フーシ派に対する制裁を維持 「非難に値する」行為により

米新政権は、イエメンのフーシ派テロ組織の行為を「非難に値する行為」と表して非難した。 (ファイル/AP)
米新政権は、イエメンのフーシ派テロ組織の行為を「非難に値する行為」と表して非難した。 (ファイル/AP)
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13 Feb 2021 01:02:01 GMT9
13 Feb 2021 01:02:01 GMT9
  • フーシ派の指導者3人に対する米国の制裁措置は維持すると、ブリンケン米国務長官
  • プライス報道官によると、バイデン政権はサウジアラビアを今後も引き続き支援

レイ・ハナニア

シカゴ:米新政権は、イエメンのフーシ派テロ組織の行為を「非難に値する行為」と表して避難し、米政府はフーシ派民兵の指導者に対して「圧力をかけ続ける」と警告した。

米国務省のネッド・プライス報道官は、イエメン内戦終結に向けた米国の努力は、フーシ派に対する米国の態度の変化を示すものではないと述べた。

プライス報道官は、広範な話題に触れた木曜日の記者会見の中で、米国はパレスチナ・イスラエル紛争においてどちらの側が「一方的な」行為を取ったとしてもそれに反対するとし、ジョー・バイデン大統領はパレスチナ国民への援助の再開計画を「前進させようとしている」とも述べた。

バイデン大統領は、ドナルド・トランプ前大統領が任期末期に行ったフーシ派に対する「テロ組織」指定を解除した。だが、プライス報道官は、フーシ派の主な指導者たちやグループに対する制裁はそのまま維持すると繰り返し述べた。

「米国は今後も引き続き、フーシ派への圧力をかけ続ける。万が一フーシ派の指導者らが、テロ組織指定を解除するということは、米国が自分たちに圧力をかけるのをやめるということではないかと錯覚しているならば、それは大いなる勘違いだと言っておく」と報道官は述べた。

「米国は、フーシ派指導者のアブドルマリク・アル・フーシ、アブドル・ハリク・バドル・アル・ディン・アル・フーシ、アブドラ・ヤヒヤ・アル・ハキムに対するテロリスト指定を維持する。3人ともに、イエメンの平和や安定、安全保障を脅かす行為に関する国連および米国の制裁下において、今後もテロリストとして指定され続けることになるだろう」

プライス報道官は、バイデン政権はサウジアラビアを今後も引き続き支援すると述べた。報道官は、最近起こったフーシ派によるアブハー空港攻撃を非難し、米国基地への攻撃をけん制する警告を発した。所感としては以前アントニー・ブリンケン国務長官が表明したものと変わらないとプライス報道官は述べた。

「国務長官が連邦議会に、広範囲に渡る運動としてのアンサール・アッラー(フーシ)のテロ組織指定を解除する意向を通知した際に、我々は、今回の解除とフーシ派やその非難に値する行為に対する米政府の見解とは関係がないことをはっきりと伝えた」と報道官は述べた。

「我々は、フーシ派が米国のパートナー国であるサウジアラビアを攻撃し、米国民を誘拐し、地域全体に悪い影響を及ぼしていることについて、力強く、明確な言葉で見解を表明した」

プライス報道官は、フーシ派を「ひとくくりにしてテロ組織として指定」するという前政権の決定を取り消すというバイデン政権の意図は、「人道的な意味合い、国として我々は何百万人というイエメン人の苦境を悪化させるようなことはしたくないという事実」に基づいていると述べた。

報道官はさらに、「我々の目標は、マーティン・グリフィス国連イエメン担当特使による仲介の下で、外交プロセスを支援し、それを前進させることにある」と続けた。

「我々の目標であり計画は、パートナー国であるサウジアラビアが自衛できるよう支援することだ。そしてこうした賢明な措置を講じることで、フーシ派の支配下にあるイエメン市民の苦しみを緩和するか、少なくとも悪化させないようにはしたいと考えている」

パレスチナ・イスラエル問題については、プライス報道官は、イスラエルによる東エルサレムの実効支配に関する質問への回答を拒否したブリンケン国務長官を擁護した。

「つまり、これは米国の長年の政策であり、長官が言及していたのはそういうことではないか」と述べた。

「エルサレムの最終的な地位は、実際には、直接交渉という文脈で、当事者間で解決すべき問題である。これは長年の政策の変更ではない」

ヨルダン川西岸地区でのイスラエル人入植地の拡大が続いていることについて尋ねられた報道官は、一方的な行為に反対するという原則が、双方間に平和をもたらすというバイデン政権の政策において核心となるものであることは今後も変わらないと述べた。

「我々は、イスラエルおよびパレスチナ自治政府の双方が、緊張を悪化させ、交渉による二国間解決を進める努力の妨げともなるような、一方的な措置を取らないようにすることが重要であると考えている 」とプライス報道官は述べた。

「我々が言ってきたことは—そして、ここで先程の原則が登場するのだが—イスラエルとパレスチナ人に対し、二国間解決の見通しをさらに遠のかせるような、一方的な措置を取ることのないように勧める、ということだ」

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