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ハマス、ガザ地区でパレスチナ人の移動を制限

2020年9月27日撮影のこのファイル写真には、エジプトとの国境にあるガザ地区南部のラファ国境検問所で、マスクをつけたパレスチナ人たちが荷物の横に座り、越境を待つ様子が写されている。(AP写真/Khalil Hamra、ファイル写真)
2020年9月27日撮影のこのファイル写真には、エジプトとの国境にあるガザ地区南部のラファ国境検問所で、マスクをつけたパレスチナ人たちが荷物の横に座り、越境を待つ様子が写されている。(AP写真/Khalil Hamra、ファイル写真)
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16 Feb 2021 08:02:43 GMT9
16 Feb 2021 08:02:43 GMT9

ガザ市:ガザ地区の両親と保護者に、新たな権限が与えられた。成人の子供や扶養家族の移動を禁止する権限である。ガザ地区を支配するハマスが公表した。月曜日、人権団体らはこの決定を非難した。

この決定により、「18歳以上の男性については、父親または祖父の希望があれば、裁判所命令に従って移動が禁止され、処女、未亡人、離婚した女性については、保護者の許可なしの移動が禁止される」ことになる。

「両親のいずれか、または祖父は、移動から真の害が生じる場合には、関連する裁判所に訴訟を提起することによって、18歳以上の息子の移動を禁止することができる」とする。何をもって「真の害 」とするのかについて、詳しく述べられてはいない。

ガザ地区シャリーア(イスラム法)最高評議会のハッサン・アル=ジュジュ議長によって策定され、直ちに効力を生じる決定は、それ以上の説明なしに日曜日遅く、ガザ地区内で流布された。

世俗派のパレスチナ解放民主戦線は、この勅令を「パレスチナの基本法および世界人権宣言に違反するもの」として非難した。

ジュネーブに拠点を置くユーロ地中海人権モニター(ユーロメッド)は、この措置について「移動の権利のあからさまな侵害」であるとし、即時撤回を要求した。

ハマスは2007年に、ガザ地区(イスラエルに封鎖された領土にパレスチナ人約200万人が住む地区)で権力を握った。

イスラム主義を掲げるハマスは最近、15年ぶりのパレスチナ選挙実施に関し、元ライバルである世俗派のファタハと合意に達した。ファタハは、パレスチナ自治区のうち、イスラエル占領下にあるヨルダン川西岸を支配する。

AFP

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