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ロシアとトルコ、核合意復帰の「絶好の機会」として、米国にイランの制裁解除を要請

2019年9月16日、アンカラでの三国会議後。左から、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、トルコのタイイップ・エルドアン大統領、そしてイランのハサン・ロウハニ大統領。(AFP)
2019年9月16日、アンカラでの三国会議後。左から、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、トルコのタイイップ・エルドアン大統領、そしてイランのハサン・ロウハニ大統領。(AFP)
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06 Mar 2021 01:03:19 GMT9
06 Mar 2021 01:03:19 GMT9
  • 米国はドナルド・トランプ政権下の2018年5月、一方的に合意を離脱した
  • バイデン政権は、イランが条件の遵守を開始すれば米国は合意に復帰すると述べた

アラブニュース

ドバイ:ロシアとトルコは、2015年イラン核合意を復帰させる「絶好の機会」であるとして、イランに大打撃を与えている制裁を解除するよう米国に呼び掛けている。

トルコのタイイップ・エルドアン大統領は、バイデン政権がイランの核開発に対する制裁を解除して2015年核合意に復帰すれば、地域の安定と経済的繁栄に寄与することになると述べた。ニュース放送局アルアラビーヤが報じた。

「エルドアン大統領は、米政府がイランに対する一方的な制裁を解除し、イラン国民の繁栄を制限することになる行為を打ち切るよう望むと述べていたが、この問題に関する最近の発言が、新たな絶好の機会をもたらしたとしている」とトルコ政府はこれより前の声明で述べていた。

一方でロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は木曜日に、米国は、正式名称を包括的共同作業計画(JCPOA)とするイラン核合意に、真剣に復帰する意向を示す措置を講じるべきだと述べた。

米国は、2018年5月にドナルド・トランプ政権下で合意を一方的に離脱したが、バイデン政権は、イランが条件を遵守し始めれば合意に復帰すると述べている。

しかしイランは、先に米国が合意に復帰して制裁を解除するよう望んでいる。

「核合意復帰への絶好の機会はまだ閉じられていない。前提条件は、2015年包括的合意を、それを作成・締結したすべての国が全面的かつ一貫性をもって実行することだ。我々はこの目標を実現させるために、JCPOAの全ての参加国と密接に協力している」とラブロフ外相が述べたとしてロシア国営インテルファクス通信が伝えた。

「しかしながらこれに関しては、我々や行動計画に参画する欧州諸国によってすべてが決定するわけではない。最も重要なのは、ジョー・バイデン政権の核合意に対する姿勢だ。我々の意見としては、米国の措置が、イランやイランの核開発計画をめぐる障害物を取り除くのに寄与することになり、米国がJCPOAに真剣に復帰する意思があることをイランに示すサインとなるだろう」と彼は付け加えた。

2015年の歴史的核合意は、イランとの長い交渉の果てに、米国および中国、ロシア、ドイツ、フランス、英国といった主要国が調印したものであった。この合意は、トランプ氏が離脱してイランへの制裁を再び科す決定を下したことで崩壊の危機にある。

イランのハサン・ロウハニ大統領は、米国の制裁がイランに2000億ドルの損害を与えたと見積もっている。

「米国の新政権が前政権の過ちの埋め合わせを望むのであれば、我々は彼らのために道を開いている」と、ロウハニ大統領が木曜日の演説で述べたとしてアルアラビーヤは伝えた。

「友人たちの中には、米国はまずイラン国家に与えた損害を埋め合わせる必要があり、その額は当然2000憶ドル以上だ。しかし我々は、損害賠償を申し立てるのは差し当たり次の段階にすると言っている。だがまずは、彼らが先に善意を示し、制裁を解除して義務を果たなければならない」とロウハニ氏は述べた。

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