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フーシ派が米国の停戦案を拒否、和平に向けた取り組みに新たな後退

レンダーキング氏「フーシ派は軍事作戦を優先しているようだ」(AFP通信/資料)
レンダーキング氏「フーシ派は軍事作戦を優先しているようだ」(AFP通信/資料)
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13 Mar 2021 12:03:51 GMT9
13 Mar 2021 12:03:51 GMT9
  • レンダーキング氏はフーシ派に対し、イエメン全土での停戦に向けた「妥当な計画」に応じるよう求めた
  • アラブ連合軍がイエメンでフーシ派の防空システムを破壊

アラブニュース 

リヤド:金曜日、イランの支援を受けるフーシ派が米国の和平提案を拒否し、イエメンの紛争終結に向けた取り組みは後退した。

フーシ派のスポークスマン、モハメド・アブデルサラム氏はアルマシラTVの取材に対し、イエメン全土での停戦を求める米国の提案には「中身がなく、サウジアラビアと国連のビジョンそのものだ」と述べた。
米国の提案には停戦や包囲網の解除が含まれておらず、封鎖の再開につながるだろうとアブデルサラム氏は付け加えた。

これに先立ち、米国のイエメン特使ティム・レンダーキング氏は、イランの支援を受けるフーシ派が「戦争の停止とイエメンの人々への救援活動」よりもマリブ奪取のための軍事作戦を優先させていると述べた。

レンダーキング氏はオンライン討論会で、「悲劇的なことに、そして私にとってはやや理解に苦しむことだが、フーシ派はマリブでの軍事作戦を優先しているようだ」と述べた。

レンダーキング氏は、サウジアラビアの指導者はイエメンでの戦争を終結させるための米国の取り組みを「全面的に支持」していると述べた。

レンダーキング氏はまた、フーシ派に対し、提案されているイエメン全土での停戦に向けた「妥当な計画」に応じるよう求めた。

日本の茂木敏充外相は、フーシ派が国境を越えてサウジアラビアとアラムコの石油施設を攻撃していることを批判し、イエメンに紛争の停止を求めた。「日本はイエメンの紛争を懸念している」と茂木外相は記者会見でアラブニュース・ジャパンの質問に答えた。

「この紛争は長い間続いており、多くの民間人が困難な人道的状況に置かれている。日本はフーシ派によるサウジアラビアへの継続的な国境を越えた攻撃を強く非難する」と茂木外相は付け加えた。

アラブ連合軍は金曜日、イエメンのマリブ戦線で敵対するフーシ派の防空システムを破壊した。アル・エフバリヤが報じた。

アラブ連合軍によると、フーシ派の防空システムはすべての構成要素が破壊され、外国人オペレーターも死亡したという。

「イエメン軍と部族が進軍して市民を保護するためにマリブで行っている作戦を支援する」とアラブ連合軍は発表した。

[VIDEO]

日曜日、アラブ連合軍はラスタヌラ港の石油タンク置き場を狙った無人機と、ダーランにあるアラムコの住宅地に向けて発射されたミサイルを撃墜した。

サウジアラビアの閣僚らは、2つの攻撃は国際法と規範に対するあからさまな違反だと非難した。

サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外相は、サウジアラビアがイエメンにおける政治的解決を支持することを改めて表明した。

これらの攻撃は、「世界のエネルギー供給の安定に対する脅威で、世界経済全体に影響を与え、アラムコで働くサウジアラビア人労働者や、アメリカ人を含む80か国の数千人の命を危険にさらすものだ」とサウジアラビアの駐米大使を務めるリーマ・ビント・バンダル王女は述べた。

米国、フランス、ドイツ、イタリア、英国は木曜日、フーシ派の行動は和平への取り組みを脅かし、さらなる人道的苦痛をもたらしているという強い表現の声明を発表した。

イエメン政府軍は金曜日、フーシ派に対する新たな攻撃の結果、北部ハッジャ県のいくつかの場所を制圧したと発表した。

イエメン国防省の発表によると、イエメン軍はフーシ派との戦闘の末、アベス地区の広大な領域を解放した。

タイズでは、イエメン軍がタイズ西部にあるアル・カダハへの新たなライフラインとなる道路を開通させ、この包囲された都市での戦果を確固たるものとした。

現地の軍司令官によると、タイズとハッジャで現在行われている軍事作戦の主な目的は、中部都市マリブの部隊に対するフーシ派の軍事的圧力を軽減することだという。

一方、外国の特使や人権団体はフーシ派の支配下にある移民センターで発生した火災を強く非難し、調査員に現場への立ち入りや負傷者との面会を許可するようフーシ派に要求している。  

英国のマイケル・アロン駐イエメン大使は金曜日、この事件を非難し、迅速な客観的調査と負傷した移民との面会を許可するよう求めた。

日曜日の火災により、イランの支援を受けるフーシ派の難民に対する「非人道的」な扱いにスポットライトが当てられたことで、イエメンをはじめ世界中で怒りが高まっている。

Twitterでは犠牲者の悲惨な映像や画像が公開され、火災に対するフーシ派の沈黙を非難する声が上がっている。

また、イエメンの代表的な人権団体Mwatanaは、火災の原因はフーシ派にあるとし、フーシ派が生存者や犠牲者の親族を恣意的に拘束して事件について語らせないようにしていると非難している。

サヌアのエリトリア人移民コミュニティの中心人物は、少なくとも44人の移民が死亡し、死者数はもっと多い可能性があるとAP通信に語った。

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