Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • 国連、外国部隊と傭兵にリビアからの退去を要求

国連、外国部隊と傭兵にリビアからの退去を要求

2021年3月10日、議会開催中に北中部の都市スルトに駐留するリビアの治安部隊。(AFP通信)
2021年3月10日、議会開催中に北中部の都市スルトに駐留するリビアの治安部隊。(AFP通信)
Short Url:
13 Mar 2021 09:03:15 GMT9
13 Mar 2021 09:03:15 GMT9
  • 国連の最も強力な機関は、リビアのすべての当事者に対して暫定政府への円滑な引き継ぎを保証するよう要求した
  • 国連安全保障理事会はまた、暫定政府に対して10月の停戦合意の履行を優先するよう求めた

国連:国連安全保障理事会は金曜日、リビアに軍隊や傭兵を駐留させている国々に対し、紛争当事者間の停戦合意で要求されている通り、「遅滞なく」退去するよう求めた。

安全保障理事会の15の理事国すべてが承認した事務総長声明は、10月の停戦後の重要な一歩となる水曜日の代議院による投票を歓迎している。この投票で12月24日の選挙に向けてリビアを導くために新たに設立された暫定政府が承認された。

国連の最も強力な機関は、リビアのすべての当事者に対してアブドル・ハミド・ドベイバ首相が率いる暫定政府への円滑な引き継ぎを保証するよう求めた。

石油資源の豊富なリビアは、2011年にNATOが支援する蜂起によって長年の独裁者ムアンマル・カダフィ氏が倒され、国連が支援するトリポリの政府と、トリポリの政府と対立するリビア東部に拠点を置く当局との間で国が分裂したことにより混乱に陥った。紛争当事者は双方が多数の地元民兵組織に加え、地域や地域外の大国の支援を受けている。

2019年4月、ハフタル氏とその軍はトリポリを攻略するための攻撃を開始した。トルコが数百人規模の軍隊と数千人のシリア人傭兵で国連の支援を受ける政府に対する軍事支援を強化したため、ハフタル氏の作戦は崩壊した。

10月の停戦合意では3か月以内にすべての外国部隊と傭兵を撤退させ、国連の武器禁輸措置を遵守することが求められたが、この条件は満たされていない。

昨年、国連の専門家はロシアの民間警備会社ワグナー・グループが800人から1,200人の傭兵をハフタル氏に供給したと指摘した。安全保障理事会の外交官によると、リビアには他にもシリア、スーダン、チャドから来た何千人もの傭兵がいるという。

国連の傘下で停戦を監視するための国際監視団派遣の第一歩として、国連の先遣隊がリビアに滞在している。先遣隊は来週には戻る予定となっている。

安全保障理事会は、「リビアが主導し、信頼でき、実効性があり、国連による援助のもとで行う停戦監視メカニズムの重要性」を強調した。安保理メンバーは、先遣隊が戻ってきた後、アントニオ・グテーレス事務総長から停戦監視メカニズムの「任務と規模」に関する提案を受けることを期待していると述べた。

安全保障理事会は声明で暫定政府に対し、12月の大統領選挙および議会選挙に向けて、「女性の完全かつ平等で意味のある参加を保証するための用意を含む」準備を行うよう求めた。

安全保障理事会はまた、暫定政府に対して10月の停戦合意の履行を優先し、リビア国民への行政サービス提供を改善し、包括的な国民和解プロセスを開始し、民間人の保護を含む国際人道法を遵守するよう求めた。

安全保障理事会はまた、先を見据えて「武装グループの武装解除・動員解除・社会復帰、治安部門の改革、リビア全体のための包括的で国民主導の安全保障体制の確立」に向けた計画が必要だと述べている。

AP通信

topics
特に人気
オススメ

return to top