Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • イエメンのマーリブ近郊の戦闘で多数の兵士が死亡

イエメンのマーリブ近郊の戦闘で多数の兵士が死亡

アルカサラで最も激しい戦闘があったとされ、現地司令官と部隊は「絶え間ない波」のように押し寄せてくるフーシ派戦闘員と闘ったと話し、多くの反政府勢力が捕らえられた。(AFP)
アルカサラで最も激しい戦闘があったとされ、現地司令官と部隊は「絶え間ない波」のように押し寄せてくるフーシ派戦闘員と闘ったと話し、多くの反政府勢力が捕らえられた。(AFP)
マーリブで反政府フーシ派に相対するイエメン合法政府側兵士。(AFP)
マーリブで反政府フーシ派に相対するイエメン合法政府側兵士。(AFP)
Short Url:
17 Apr 2021 05:04:39 GMT9
17 Apr 2021 05:04:39 GMT9
  • イエメン軍はマーリブの戦いで犠牲となった兵士を追悼した

サイード・アルバタティ

ムカッラ:イエメンの中心都市マーリブ近郊で戦闘が激化しており、反政府武装兵と政府軍兵が多数戦死したことを、地元当局とメディアが報じた。

イランの支援を受けるフーシ派は、マーリブ郊外にある政府管理地域に対する容赦ない攻撃に激しさ加え、イエメン北部の政府拠点を占拠しようと再開した攻撃が2ヶ月以上にわたり軍事的こう着状態にあることへの終止符を打とうとした。

イエメン軍のスポークスマン、アブドゥ・アブドゥッラー・マジリ氏は、多くのフーシ派戦闘員が木曜と金曜に行われたマーリブ西部のアルカサラやヘレンといった主要な戦場への攻撃の失敗によって死亡した、とアラブニュースに語った。

アルカサラでは最も激しい戦闘があったとされ、現地司令官と部隊は「絶え間ない波」のように押し寄せてくるフーシ派戦闘員と闘ったと話し、多くの反政府勢力が捕らえられた。

「アルカサラはフーシ派戦闘員を吸い込むブラックホールと化した」とマジリ氏は語り、アラブ連合軍の戦闘機がフーシ派の増援部隊と拠点を叩き、イエメン軍と連合軍のフーシ派への反撃を支援した、と付け加えた。

イエメン軍は、マーリブの闘いで命を落とした兵士たちを追悼し、ソーシャルメディアでは、多くの政府支援者たちがマーリブでのフーシ派との武力蜂起による友人の死を告げた。

イエメン軍の参謀長、サガヘイアー・ビン・アジズ中将は、金曜、マーリブからフーシ派の一団を追い出し、フーシ派の勢力下にある他のイエメン領地からもフーシ派を駆逐するまで、闘いの手を緩めないことを誓った。

同中将は、マーリブの戦場訪問の間に、フーシ派の制圧を誓うと共にアラブ連合軍の軍事支援に感謝の意を述べた。

マーリブの戦いが現在のように激化したのは、フーシ派が石油資源に恵まれた都市を占拠しようと大規模攻撃を再開した2月8日に始まった。同地に数千の兵士を派遣したにもかかわらず、政府軍の強固な抵抗にあい、フーシ派は大幅な領域獲得を果たせないまま戦闘の泥沼化に巻き込まれた。

イエメンのマーチン・グリフィス国連特使は、木曜、国連安全保障理事会へのイエメン情勢の報告のなかで、マーリブの戦いが同国での戦争の「深刻な重心点」となっていると述べ、そこでの戦闘がマーリブ市内の非常に多くの非難民の生活を脅かしていると警告した。

「マーリブの戦いといえば、我々はこの様な突出的な闘いを幾度かみてきたのだが、今や再び激化する危険な兆候を示している。地元コミュニティーとともに国内避難民(IDP)が戦火にさらされ、マーリブ市街地への襲撃におびえている。」とグリフィス氏は付け加えた。

イエメン政府は、フーシ派がマーリブ郊外のIDPキャンプを標的にし、居住者に対しより安全な地域へ非難することを強いていると繰り返し非難していた。

政府のIDP管理部門は、故郷での戦闘とフーシ派の弾圧から避難してきた2百万人以上でマーリブのキャンプが溢れかえっていると話した。

特に人気
オススメ

return to top