• リビア情勢とトルコとの緊張を背景にしたアテネの外交的な動き

ムハンマド・アブザイド

カイロ： ギリシャのニコス・デンディアス外相が日曜、サウジアラビア訪問へと向かう途中で、エジプトに到着した。この訪問は、リビア情勢と東地中海でのトルコとの緊張を背景にしたアテネの外交的な動きの枠内で行われている。

デンディアス外相は土曜、次のようにツイートした：「昨日はキプロスで、首長国連邦、イスラエル、キプロスとの4者会議に参加した。明日はカイロへ行き、火曜はサウジアラビアを訪問する。月曜には欧州理事会の会合に参加する予定だ」

エジプトのサーミフ・シュクリー外相は、カイロに到着したギリシャのニコス・デンディアス外相と会談を行った。彼らは、エジプト、ギリシャ、キプロスの三国間協力、および共通の懸念である地域的および国際的な問題に加え、両国の二国間関係とその強化方法について議論した。

昨年2月にアテネで開かれた「友好フォーラム」で、欠席したヨルダンを除くエジプト、バーレーン、UAE、サウジアラビア、ギリシャ、キプロスの外相たちが、中東と東地中海地域における安定の重要性を強調している。

同フォーラムの出席者たちは、「中東や東地中海で直面している挑発行為や暴力に関する議論が行われた」と述べた。

サウジアラビアとギリシャはクレタ島で、パイロットと技術部門のスキルの洗練・開発と、空軍の戦闘準備体制の強化を目的に、共同航空演習「アイ・オブ・ザ・ファルコン１」を実施している。この他にも、航空作戦の実施と計画における軍事専門知識の交換も行った。

ギリシャとトルコは東地中海地域の海洋権をめぐり対立が続いており、両国がそれぞれの海域への相手方による侵害を主張している。一方、アラブ諸国は、トルコがイラクやリビア、シリアなどいくつかのアラブ国家に対して行っている行為を軍事介入であるとし、非難している。

両大臣は、共通の地域問題に対処するため、カイロで協議の場を設けた。

ギリシャの外相はTwitterの公式アカウントを通して、彼とエジプトの外相が二国間関係と東地中海の進展状況について話し合ったとツイートした。

エジプト外務省のスポークスマンであるアハメド・ハフェズ大使は、両大臣が二国間問題と、両国にとって優先事項である地域問題について議論したと述べた。

ギリシャの外相による訪問は、１ヶ月半足らずの間にこれで２回目である。同大臣はエジプト当局と二国間協力について協議し、共通の政治的事案における最新の進展状況を見直している。中でも最も注目されているのが、東地中海、リビア、シリアの問題である。