• グリフィス特使は停戦に向けた努力と和平交渉の再開についてフーシ派と協議した
• サウジアラビアを標的とするフーシ派のドローンをアラブ連合軍が迎撃

サイード・アール・バタティ

アルムカラ：国連イエメン担当特使マーティン・グリフィス氏は金曜日、イエメンで交戦中の双方に対し、紛争終結の合意を実現させるべく、可能な機会を捉えて譲歩するよう促した。

グリフィス特使の今回の呼び掛けは、同氏がつい最近、イエメン政府、およびイランを後ろ盾とするフーシ派に対し、「共同宣言」と銘打つ自身の和平プランを受け入れるよう試みた説得が頓挫したことを受けてのものだ。

グリフィス特使は発言の中で、「私が最近行った協議や、国際社会や中東地域の継続的な支援からも、両当事者には依然として、この機会を捉えて紛争解決への突破口を開く可能性が残されていることがわかるだろう」と述べた。

フーシ派の交渉責任者ムハンマド・アブドル・サラム氏は、グリフィス特使が前回オマーンの首都マスカットを訪れた際に特使との会談を拒絶していたが、今回木曜日に同氏と面会した。

米国イエメン担当特使ティモシー・レンダーキング氏がこれまでに、フーシ派は国連イエメン担当特使の要求を退け、和平案に従うことを拒否し、イエメンの中心都市マアリブへの死者を伴う攻撃を推し進めたとして非難していた。

グリフィス特使は声明の中で、マスカットでフーシ派の交渉担当およびオマーン政府高官と会談し、サナア空港の開放、フダイダ港の制限解除、全国的な停戦の実現について話し合ったと述べた。

フーシ派の要求は、サナア空港におけるイラン、シリア、レバノンへの移動を含む無制限かつ無検査の離発着、フダイダ港の制限解除、そして、自分たちが停戦を実施してマアリブの攻撃を止める前に、先にアラブ連合が空爆を停止することだ。

ある匿名希望のイエメン政府高官がリヤドでアラブニュースに語ったところによると、イエメン政府は、先週リヤドを訪れたグリフィス特使に対し、サナア空港からの離発着には制限と検査を設けること、空爆はフーシ派が先にマアリブへの攻撃を停止してからでなければ止めるつもりはないことを主張したという。

イエメン国営サバ通信（SABA）は水曜日、イエメンのアリ・ムフシン・アール・アフマル副大統領とマイーン・アブドル・マリク首相が、リヤドでグリフィス特使と会談し、フーシ派によるマアリブへの攻撃や彼らの軍事活動が人道的危機に与える影響について話し合ったと報じた。報道によれば、グリフィス特使はイエメン政府に対し、内戦終結に向けた和平案に積極的に応じたことへの「謝意」を表明したという。

戦場では、中央のマアリブ県でフーシ派が政府軍と同盟部族の激しい抵抗に合い進撃に失敗したことから、過去48時間で戦闘はほぼ収束した。　

10日前に3人の軍関係者がアラブニュースに語ったところによると、フーシ派は大量の死傷者や離脱者を出して疲弊しており、マアリブへの攻撃は弱体化しているという。

イエメン政府の国内北部における最後の砦となるマアリブ県では、石油やガス資源の豊富なマアリブ市を掌握するためにフーシ派が大規模な攻撃を再開した2月以来、数千人の戦闘員が殺害されてきた。

一方、サウジアラビア南部を標的とするフーシ派のドローンがアラブ連合により迎撃されたと、金曜日に国営SPA通信が報じた。

アラブ連合は、フーシ派が標的にし続けている民間人を守るために、引き続き予防策をとっていくと述べたことが報じられた。

サウジアラビアの民間防衛局は水曜日、フーシ派がイエメン国内から発射した数発のミサイルがサウジ国内に着弾したと発表した。

ジャザン地域の民間防衛局副報道官モハンナド・ビン・ジャッセル・ゼイライ中佐は、ジャザンの州境の村の幹線道路付近に撃ち込まれたミサイル5発を当局が発見したと述べた。

死傷者は報告されていないという。

フーシ派は近年、アブハ空港を度々攻撃しており、1名が死亡、数十名が負傷し、旅客機が炎上したケースも1件あった。