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米国特使、イエメンのフーシ派民兵組織は停戦に向けた努力を行っていない

ティム・レンダーキング米国イエメン特使は、イエメンのアハマド・アワド・ビン・ムバラク外相と会談を行った。(資料/Twitter/@StateDept_NEA)
ティム・レンダーキング米国イエメン特使は、イエメンのアハマド・アワド・ビン・ムバラク外相と会談を行った。(資料/Twitter/@StateDept_NEA)
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06 Jun 2021 12:06:54 GMT9
06 Jun 2021 12:06:54 GMT9
  • オマーンの代表団がサヌアに到着し、フーシ派の指導者との和平プロセスの進展を目的とした会談に臨む
  • レンダーキング氏は、有意義な取り組みを拒否し、「イエメンの人々に想像を絶する苦しみをもたらしている約7年間の紛争を解決する」ための措置を講じることを拒否したフーシ派には大きな責任があると述べた

カイロ/サヌア:米国のイエメン特使は、戦争で破壊されたイエメンで緊急に必要な停戦に向けた取り組みを怠っているとして、フーシ派民兵組織を激しく非難した。

ティム・レンダーキング特使は、イランの支援を受けるフーシ派には、停戦に向けた有意義な取り組みを拒否し、「イエメンの人々に想像を絶する苦しみをもたらしている約7年間の紛争を解決する」ための措置を講じることを拒否した大きな責任があると述べた。

フーシ派のスポークスマンから現時点でコメントは得られていない。

イエメンは、イランの支援を受けるフーシ派が北部の大部分を制圧して首都サヌアを占領した2014年から内戦状態にある。これにより、国際的に承認された政府は亡命に追い込まれた。

翌年、アラブ連合軍が政府側に立って参戦した。この戦争で13万人以上が死亡し、世界最悪の人道的危機が発生した。

レンダーキング氏の発言は、同氏がイエメンに関する中東外交任務から帰国した後、国務省が金曜日に遅くに発表した声明の中に含まれている。レンダーキング氏はこの任務で、サウジアラビア、オマーン、UAE、ヨルダンを歴訪した。

レンダーキング氏はまた、石油が豊富なマアリブ県に対するフーシ派の新たな攻勢を批判した。マアリブは国際的に承認された政府が支配する反フーシ派の拠点で、イエメンのエネルギー供給に不可欠な場所だ。

紛争終結に向けた国際的・地域的な外交活動が展開される中、2月に始まったマアリブへの攻撃は反政府勢力を「ますます孤立化させている」とレンダーキング氏は述べている。

国務省によると、レンダーキング氏はマーチン・グリフィス国連イエメン特使と緊密に調整を行ったという。グリフィス特使は先週、フーシ派の宗教的・軍事的指導者アブデル・マレク・アル・フーシ氏とビデオ会談を行った。

グリフィス氏は、停戦を実現するための同氏の取り組みが、戦場での利益を求める紛争当事者によって頓挫していることに不満を表明した。

グリフィス氏は、国連の和平案に対する「地域的、国際的な支持」の大きさを理解するよう双方に求めた。

グリフィス氏は、「並外れた規模の外交的合意があり、これまでになかった真の外交的エネルギーがある」と述べた。

レンダーキング氏のフーシ派に対する非難は、国連安全保障理事会が戦争で荒廃したイエメン沿岸に係留されている石油タンカーの専門的評価を遅らせているとしてフーシ派を批判する中で行われた。このタンカーは100万バレル以上の原油を積載している。

オマーン政府関係者は、首都サヌアを支配しているフーシ派に停戦を受け入れるよう説得するために、フーシ派幹部を伴って土曜日にサヌアに到着した。フーシ派の関係者が明らかにした。

「オマーンの代表団が、フーシ派のスポークスマンであるモハメド・アブドル・サラム氏と他の(フーシ派)幹部を伴って(サヌアに)到着した」とフーシ派の関係者が匿名を条件にAFP通信に語った。

アブドル・サラム氏はフーシ派のテレビ局アル・マシラが伝えた発言の中で、「我々は、和平プロセスに加え、人道的な問題についても取り決めを進めようとしている」と述べた。

フーシ派の関係者によると、代表団はオマーンの軍用機で到着し、フーシ派の指導者たちにマアリブでの攻撃を中止し、オマーンの首都マスカットでの交渉の席に戻るよう説得を行うという。

オマーンの仲介者の目的は、「フーシ派が停戦を受け入れ、和平交渉に参加するよう説得すること」のようだと、この関係者は付け加えた。

この関係者は、メディアに説明する権限がないとして、匿名を条件に話した。

この関係者はさらに、今回の訪問はオマーンでの「取り組みを補完する」ことを目的としていると述べた。

イエメンとサウジアラビアの両国と国境を接するオマーン国は、米国の同盟国であると同時に、イランとも良好な関係を築いている。オマーンは地域紛争の仲裁役を担ってきた。

マスカットはここ数週間で、マーチン・グリフィス国連イエメン特使とティム・レンダーキング米国イエメン特使を受け入れた。一方、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外相は4月下旬にオマーンでアブドル・サラム氏と会談した。

今回の訪問の前には、アントニー・ブリンケン国務長官が金曜日にオマーンのバドル・ビン・ハマド・ビン・ハムード・アル・ブサイディ外相と電話会談を実施していた。

国務省によると、ブリンケン氏は「イエメンの戦争とイエメンの人々の人道的被害を終わらせるために、即時かつ包括的な停戦」が必要だと改めて強調した。

AP通信・AFP通信)

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