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イランの体制が抗議運動を鎮圧するために106人を殺害、国連が危機感を募らせる

2019年11月16日、首都テヘランでガソリン価格の高騰に反対するデモの中、火の周りに集まるイラン抗議参加者たち(ファイル/AFP通信)
2019年11月16日、首都テヘランでガソリン価格の高騰に反対するデモの中、火の周りに集まるイラン抗議参加者たち(ファイル/AFP通信)
20 Nov 2019 08:11:02 GMT9
  • 国連はイランの抗議活動において「著しい」数の死者が出たとの報告に危機感を募らせていると発表
  • ナイフとなたを振りかざした襲撃犯は、革命防衛隊1人とバスィージの民兵2人の合計3人を待ち伏せして襲った

アラブニュース、ジェッダ

アムネスティ・インターナショナルは「信頼できる報道」を引用しながら、火曜日、政府が定めるガソリン価格の上昇を巡るイランでの抗議活動中に少なくとも106人が殺害されたと考えていると発表した。

日曜日に始まった騒動の全国の犠牲者数を発表していないイラン政府は、報道には直ちに反応しなかった。

アムネスティは「実際の死者数はもっと多い可能性があると考えており、一部報道には200人程度が殺害されたと示唆するものもある」と付け加えた。

ハーバード大学の学者でイラン情勢の専門家マジド・ラフィザデ博士は、民間人の残虐な弾圧に対処するために、国際社会が国連安全保障理事会の緊急会合開催を求めなければならないと語った。

「この安保理会合の議題は、方針を示す機会にもなり、これには少なくとも、国内の、あるいは国外への情報の流れを遮断するツールをイラン政府に与えない真剣な多国家間の取り組みを含めるべきです」と、彼はアラブニュースに語った。「世界の大国は、イラン国民を支持する声明も発表しなければなりません」。

イランは以降、インターネットを遮断し、警察と機動隊を配備して騒動を鎮圧した。国内でデモは現在でも続いていると考えられている。

散発的なデモが国の一部で現在でも続く中、一方でイランの強硬派は暴力的な抗議活動家に対して、絞首刑にすると脅した。

金曜日に始まり、少なくともイランの100の都市や町に広がった抗議運動で何人が逮捕され、怪我をし、死亡したのかははっきりしないままだ。

テヘラン南部の郊外ハニアバードに住む29歳の会計士、マリアム・カゼミは、燃料価格の暴騰が「普通の人々に負担を強いている」と語った。

「悪いタイミングで下された悪い判断です。経済状況は人々にとってずっと大変で、ロウハニは突然燃料に対する決定を実施しました」と彼女は語った。

国連人権高等弁務官事務所は、抗議参加者に実弾が使われ、「国中で相当の死者」が出たことに危機感を募らせていると発表した。

ルパート・コルヴィル報道官はジュネーブで記者団に対し、イランメディアとその他の数多くの情報源から「少なくとも8つの県で発生した抗議活動の中で、数十人が死亡し、多数が怪我をし、1,000人以上が逮捕された」ことが示唆されると語った。

彼は次のように語った:「我々はイラン当局と治安部隊に対し、平和的集会を解散させるために武力を行使するのは避けるよう求めています」。

ジャーナリストらは、2つのガソリンスタンドが全焼し、警察署を含むインフラに損害が発生していることを確認した。これらの場所は、機動隊数百人が装甲車と放水銃で取り囲み、撮影が禁止されていた。

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