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シリアのクルド当局、ダーイシュ関係の未成年者の社会復帰に支援を求める

2019年4月2日、シリア、ハサカのアルホル難民キャンプ。(ロイター)
2019年4月2日、シリア、ハサカのアルホル難民キャンプ。(ロイター)
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03 Jul 2021 10:07:51 GMT9
03 Jul 2021 10:07:51 GMT9
  • クルド当局は、ダーイシュと関連のある未成年者たちの社会復帰センター設置に向けて国際支援を求めている
  • クルド人は、ダーイシュ過激派戦闘員として数千人の容疑者を監獄に収容しているほか、その親族の数万人も難民キャンプに収容している

ベイルート:成人用の監獄に「何百人もの子供たち」が収容されているとの告発を受け、クルド当局は金曜日、ダーイシュ組織と関連のある未成年者のための社会復帰センター設立に向けて、国際社会の支援を求めた。

クルド外交担当幹部のアブデルカリム・オマル氏は、過激派戦闘員と関連のある未成年者たちの中には、難民キャンプの多くの者たちから離されて成人用の監獄に収容されている者もいることを認め、先日、ある過密状態のキャンプから10代の子供たち約30名を移動させたとAFP通信に語った。

この数日前に、赤十字国際委員会が、シリア北東部の「成人用監獄に何百人もの子供たちが収容されており、そのほとんどは少年で、中には12歳の幼い子供もいる」と発表していた。

クルド当局は、2019年初めに、米国を後ろ盾に先頭で戦ったダーイシュとの戦闘に正式な勝利を収めた後、ダーイシュ過激派戦闘員として数千人の容疑者を監獄に拘留したほか、その親族たちも数万人を難民キャンプに収容した。

オマル氏は、監獄に収容されているダーイシュ関連の未成年者は、数は未特定だが成人とは別の場所に収容されているとAFPに語った。

すでに約120名が収容されているカイミシュリ市近郊の1箇所だけでは足りず、この地域はもっと多くの10代向け社会復帰センターを切実に必要としているとオマル氏は述べた。

「我々は、子供たちは難民キャンプにも監獄にも属するものではないと考えています」と彼はAFP通信に語った。

手始めに、「12歳以上の子供たち30人から35人が、アルホル難民キャンプから移されました」と彼は述べた。

クルド当局は、ハサカ市に新たな社会復帰センターを用意しており、「数日中に準備が整います」とオマル氏は付け加えた。

2019年3月にクルド人主導の戦闘員たちが、ダーイシュの領土である「カリフ」の最後に残る一角から彼らを追放して以来、アルホルはテントの街と化し、その収容人数は約6万2000人に膨れ上がっている。彼らは民間人ではあるが、ダーイシュの親族とされる人々だ。

国連によると、外国人のダーイシュ関連の女性や子供たち約1万人が別棟で暮らすキャンプでは、警備員の数も限られ、「過激化」が記録されているという。

赤十字国際委員会中近東担当責任者であるファブリツィオ・カルボニ氏は水曜日、アルホルには「絶望感が蔓延している」と表現した。

少年たちは、「一定の年齢に達すれば、多くは家族と引き離されて成人用の監獄に移されるため、「常に怯えた状態で」暮らしていると彼は報告で述べている。

拘留中の子供たちを、「難民キャンプの家族たちの元へ返すか、家族と一緒に本国へ送還するか、彼らのための別のケアを用意するか」、いずれかが必要だと彼は呼びかけた。

クルド当局のオマル氏は、「解決策が見つかるまで子供たちを監獄から移しておくために、15か16のセンターを設置」すべく国際社会に支援を求めた。

子供たちを現在の「環境に留めておくのは、次世代のテロリストを出現させることにしかなりません」と彼は警告した。

AFP

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