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イエメン軍、フーシ派が逃亡する中、アル・バイダの重要地域を掌握

イエメン政府は土曜日、地域および国際的な調停者がフーシ派を説得できなかったことを受けて、アル・バイダを掌握するための軍事攻勢を開始した。(AP通信)
イエメン政府は土曜日、地域および国際的な調停者がフーシ派を説得できなかったことを受けて、アル・バイダを掌握するための軍事攻勢を開始した。(AP通信)
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07 Jul 2021 06:07:36 GMT9
07 Jul 2021 06:07:36 GMT9
  • アル・バイダ県での軍事的勝利はフーシ派の力を低下させ、政府軍の士気を高める

サイード・アル・バタティ

アレクサンドリア:アラブ連合軍の航空支援を受けたイエメン軍と地元部族は、フーシ派の戦闘員が戦場から逃亡した後、中部アル・バイダ県の重要地域を掌握し、その後県都に向けて前進した。イエメン軍の報道官が火曜日に明らかにした。

アブドル・アブドラ・マジリ准将は中部のマアリブ市で記者団に対し、フーシ派はアル・バイダ県で大きな打撃を受け、戦闘員が陣地を放棄して隣接するサヌアとザマルに逃亡したと述べた。

マジリ准将によると、政府軍はアル・ザヘル地区とその周辺地域を制圧し、県都であるアル・バイダ市の近くでフーシ派の戦闘員と戦った。

マジリ准将は、数十人のフーシ派が死亡し、政府軍の部隊は戦車や軍用車両を回収したと付け加えた。

「政府軍と抵抗部隊は、アル・ザヘル地区の中心部に加え、アル・クルワ地区、アル・ラウダ地区を解放・掌握・確保することに成功し、アル・バイダ市に向けて前進した」とマジリ准将は述べた。

イエメン政府は土曜日、アル・バイダを掌握するための軍事攻勢を開始した。今回の軍事攻勢は、地域および国際的な調停者が国連の仲介による和平案を受け入れるようフーシ派を説得していたが、説得に失敗したことを受けて開始された。

隣接するマアリブ、アビヤン、およびアル・バイダ県の政府支配地域から進軍した政府軍と部族の部隊は、この3日間でいくつかの軍事拠点と村を解放した。

ソーシャルメディアに投稿された一般人撮影の動画には、2015年にフーシ派がイエメン各地で進軍を開始し、アル・バイダ県が早期にフーシ派の手に落ちて以来、初めて故郷に戻った戦闘員や避難民と思われる人々が楽しそうに銃を撃つ様子が映っていた。

また、動画には地元の戦闘員が武装した車両を運転し、フーシ派が放棄した弾薬やロケット弾を回収する様子も映っていた。

戦場には、殺害されたフーシ派戦闘員の遺体が散乱していた。

アル・バイダでの軍事作戦には、イエメン南部の分離独立派を含むさまざまな軍部隊が数年ぶりに参加した。

イエメン西海岸でフーシ派と戦っている主要な軍隊「Giant Brigade」は月曜日、戦闘員と軍備を提供してアル・バイダの政府軍を強化したと発表した。

隣接する県の部族も反フーシ派勢力と共に戦闘に参加した。

アル・バイダはサヌア、イッブ、ザマルに近いため、政府軍がサヌア県で新たな戦線を形成できるようになる可能性がある。

イエメン軍幹部のアブドル・バシット・アル・バヘル大佐は、「アル・バイダは首都サヌアの南東にあり、サヌアに到達するための最短かつ最も簡単な方法だ」と述べた。

アル・バヘル大佐は、アル・バイダ県での軍事的勝利は、フーシ派の力を低下させ、政府軍の士気を高めるだろうと付け加えた。

イエメンの紛争アナリストで中東研究所の非滞在研究員、ナドワ・アル・ダウサリ氏は、アル・バイダでの攻勢はマアリブでフーシ派と戦う政府軍の負担を軽減し、和平案を受け入れるようフーシ派を追い込むものになるだろうと述べた。  

「今回の攻勢により、フーシ派はアル・バイダ防衛のために部隊の一部を再配置することを強いられる。アル・バイダの奪還はフーシ派を軍事的に弱体化させ、フーシ派は交渉で妥協を排して最大限の要求をする姿勢を見直さざるを得なくなる可能性がある」とアル・ダウサリ氏は述べた。

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