Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • チュニジアは新型コロナの最悪の波を越えたが、ワクチン接種を加速しなければならない:WHO

チュニジアは新型コロナの最悪の波を越えたが、ワクチン接種を加速しなければならない:WHO

2021年8月1日、チュニジアのチュニスのワクチン接種センターで新型コロナウイルスワクチンを受ける女性。(資料写真/ロイター通信)
2021年8月1日、チュニジアのチュニスのワクチン接種センターで新型コロナウイルスワクチンを受ける女性。(資料写真/ロイター通信)
Short Url:
04 Aug 2021 08:08:43 GMT9
04 Aug 2021 08:08:43 GMT9
  • デルタ株が感染者の「90%以上」を占めていた
  • 保健省は2日、複数の地域での移動ワクチン接種キャンペーンの開始を発表した。

チュニス:世界最多の新型コロナウイルス死者数を出したチュニジアは、直近の波のピークを越えた可能性があるものの、それでも政府はワクチン接種を加速させなければならないと、WHOが2日に述べた。

「疫学的データは、良い方向に向かっている」と、世界保健機関のチュニジア代表のイヴ・ソーティランド氏が記者会見で述べた。

「流行のピークは過ぎ去った可能性があると、我々は感じている」。

しかし、ワクチンが不足し、病院が逼迫し、酸素が不足し、非常に感染力の強いデルタがチュニジアの人口1200万人の中で猛威を振るっているということは、保健危機のリスクが残っているということを意味すると、WHOは警鐘を鳴らした。

デルタ株は感染者の「90%以上」を占めており、最近の宗教上の祝日に家族が集まったことによる影響は評価が難しいものの、これまでの進歩を後退させる可能性があるとソーティランド氏は語った。

「課題は、ワクチン接種活動を加速させることだ」と、同氏は述べた。

同国は「10日間で約700万回分のワクチンを受け取ったが、近くさらに200万から300万回分のワクチンを受け取ることになるだろう」と、同氏は述べた。

WHOはチュニジアに400台の酸素濃縮器と4台の酸素発生機も提供したが、同国では、カイス・サイード大統領が議会を停止して直接権力を掌握し、危機に陥っている。大統領を批判する人々は、この動きをクーデターだとしている。

先月末の衝撃的な動き以来、サイード大統領は、国内の感染拡大への対応を後押しするため、軍の高官が監督するコロナウイルス危機対策本部を設置してきた。

ソーティランド氏は、「WHOと保健省の関係は、政治危機の影響を受けていない」と述べた。

保健省は2日、複数の地域での移動ワクチン接種キャンペーンの開始を発表した。

当局も1日、40歳以上のチュニジア人を対象とした全国でのワクチン接種活動を発表した。

この7日間で、北アフリカの国チュニジアは、住民10万人あたり10.64人という世界最悪の新型コロナウイルス公式死亡率を記録したことが、報告されたデータに基づくAFP通信の集計で明らかになった。

一方、チュニジアは他の多くの国々よりも透明性の高いコロナウイルスのデータを共有していると、WHOは述べた。

AFP通信

特に人気
オススメ

return to top