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フーシ派が国連の新イエメン担当特使を一蹴する一方、大統領は任命を歓迎

「人道的に不可欠な優先事項として、空港や港湾が開放されるまでは、いかなる対話も無意味だ」とフーシ派のアブドルサラム交渉担当は述べた。(資料/AFP)
「人道的に不可欠な優先事項として、空港や港湾が開放されるまでは、いかなる対話も無意味だ」とフーシ派のアブドルサラム交渉担当は述べた。(資料/AFP)
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09 Aug 2021 11:08:27 GMT9
09 Aug 2021 11:08:27 GMT9
  • イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ大統領はこの選任を歓迎し、特使への協力を政府に呼び掛けた
  • スウェーデンの外交官ハンス・グルンドバーリ氏が6日、国連の新特使として任命された

アラブニュース

ジェッダ:イランを後ろ盾とするフーシ派組織は8日、就任後わずか2日の国連イエメン担当新特使を一蹴する態度を示した。

スウェーデンのベテラン外交官であるハンス・グルンドバーリ氏の任命は、7年におよぶ戦争の終結への期待が新たに高まる中で、サウジアラビアを始めとする国際社会から広く歓迎されていた。

しかし、フーシ派の交渉責任者ムハンマド・アブドルサラム氏は7日、同組織は特使と会談する予定はないと述べ、新特使は「手の内に何も持っていない」ことからも、この会談は無意味であるとした。

停戦、およびアラブ連合軍がフーシ派掌握地域に課している海上・航空規制の解除に向けた国連主導の取り組みは、現在停滞している。連合軍が同時進行での合意を模索する一方で、フーシ派は、武器・弾薬の供給元であるイランとの往来を可能にするサナア空港の即時開放を求めているからだ。

「人道的に不可欠な優先事項として、空港や港湾が開放されるまでは、いかなる対話も無意味だ」とオマーンを拠点としているアブドルサラム交渉担当は述べた。

米国イエメン担当特使のティム・レンダーキング氏が先月リヤドを訪問してから何も進展していないと、アブドルサラム氏は述べた。レンダーキング氏がこの地域を訪れたのは、地上戦がガス資源の豊富なマアリブ県を超えて広がる中でのことだった。マアリブ県は政府軍にとって北部最後の拠点であり、フーシ派はそこを掌握しようとしている。

イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ大統領は8日、グルンドバーリ特使の就任を歓迎し、和平の機会を高めるべく、新特使に協力して任務を円滑化するよう政府に呼び掛けた。

イエメン首相はグルンドバーリ特使との電話会談で、政府は特使の任務の成功に向けてあらゆる助力や支援を提供すると改めて表明した。

マイーン・アブドルマリク・サイード首相は、「政府は大統領の指揮の下、3つの決議文書に従い、国内の合意と国際社会の支持が得られる政治的解決に向けて尽力する」と述べた。

アラブ連合軍は、2015年3月にフーシ派がクーデターを起こして国際社会の承認を受けた政府をサナアから追放したことを受け、イエメンに介入している。

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