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燃料不足と停電に激怒するレバノン国民、怒りの矛先はヒズボラ指導者へ

レバノンでは、数ヵ所の給油スタンドを強制的に再開させるべく兵士が配属された。2021年8月14日、首都ベイルートのガソリンスタンドに兵士たちがいる様子。(AFP)
レバノンでは、数ヵ所の給油スタンドを強制的に再開させるべく兵士が配属された。2021年8月14日、首都ベイルートのガソリンスタンドに兵士たちがいる様子。(AFP)
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15 Aug 2021 06:08:05 GMT9
15 Aug 2021 06:08:05 GMT9
  • 国民の78%が貧困ライン以下で生活

ナジャ・フーサリ

ベイルート:深刻な燃料不足に喘ぐなか、レバノン軍は14日、買い占め抑制のためにガソリン給油所から燃料を押収した。

レバノンは財政危機に直面しており、外貨準備高は急減し、通貨は闇市場で90%以上価値を落としている。

14日、ベイルートを始めとする各地の人通りは少なく、治安部隊は発電機の故障のため、北のシリアとの国境であるアブーディエイ検問所を一時的に閉鎖した。

何十という施設が、16日の月曜を予定外の休業日として従業員を驚かせたほか、ベイルート中心街の店舗や施設には、ディーゼル燃料不足による停電が通告された。

活動家たちがSNSに投稿した動画には、ベカー高原のアリアルナハリの町で、ヒズボラ党員の元大臣フセイン・ハジ・ハサン氏が演説するフサイニア・モスクの周辺で、住民たちの抗議活動をする様子が映し出されていた。

説教壇に上がって演説をしようとするハサン氏を50名ほどの人々が妨害したと、複数の目撃者がアラブニュースに語った。「住民たちは侮辱的な言葉を投げかけ、『私たちは飢えているのだ』と叫びながら、ハサン氏に帰れと要求しました」

軍隊が厳重に配備される中で、国会議員のハサン氏はモスクでの演説を切り上げて町から立ち去ることを余儀なくされた。

軍の諜報部は14日、ハサン氏の登壇を妨害した人々のうち4人を逮捕した。しかし、群衆の圧力により彼らは釈放された。

逮捕に異議を唱える人々が、アリアルナハリとその東のマーサという村を結ぶ道路を封鎖した。この道はヒズボラにとっての要となる道路だ。

この道路は、ヒズボラが軍事拠点を擁するシリアのアルシャーラ地域への行き来に利用する道であり、抗議者たちは、ヒズボラがこの町を『シリアへディーゼル燃料を密輸するための道』に利用していると非難した。

別の動画は、若い男たちがヒズボラ党派の国会議員アンワル・ジョマー氏の自宅を取り囲み、切迫した国の状況に対して抗議している様子を映していた。

抗議者の一人は、「我々はこの危機の中、彼が我々のために何をしているのかを問い質しに来た。我々は羊や犬ではない。彼は我々の一人に過ぎず、彼は我々のために何もしてくれていない」と述べた。

タンカー所有業者連合組合会長のイブラヒム・サレイニ氏は、「あらゆる地域のパン屋、製粉所、病院、発電所に燃料を運ぶタンカーを標的とした攻撃は、タンカー所有者たちに燃料の輸送停止を強いることになる」と述べた。

ミシェル・アウン大統領府は、中央銀行が燃料の補助金を打ち切る決定を下したことを受け、国会を召集して適切な行動を起こすよう大統領が議会に要請したと発表した。

しかし、「未来運動」は、アウン大統領は義理息子であるジブラーン・バシール氏が導入した政策を実行しているとして批判し、大統領は「引き続き憲法違反を犯している」との警告を発した。

バシール氏は「自由愛国運動」を率いており、ヒズボラの同調者だ。

元国会議員のナディム・ジマイエル氏は、ツイッターでアウン大統領を批判し、「電気もない、ディーゼルもない、ガソリンも、水も、治安も、安定もない……ミシェル・アウンよ、去れ」と発言している。

進歩社会党は、「実際には独占や専売論者、密輸や密輸業者を利するだけの助成金という意味のないジェスチャー」を打ち切る考えを支持し、「助成金は、レバノン国民とそのお金や生活を犠牲にして、シリア政権の命綱と化している」と述べている。

大手民間病院が、燃料危機により電力不足で閉鎖を余儀なくされていると発表し、これにより数百名の死者が出ると警告した。

レバノンでは国民の78%が貧困ライン以下で暮らしている。

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