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ヨルダン川西岸地区の衝突におけるパレスチナ人4人の殺害を受け、ガザ地区からイスラエルにロケット弾発射

2019年5月5日、イスラエルとガザ地区の境界に沿って飛来する短距離ロケット弾を迎撃するイスラエルのアイアンドーム対空防衛システム。(AFP)
2019年5月5日、イスラエルとガザ地区の境界に沿って飛来する短距離ロケット弾を迎撃するイスラエルのアイアンドーム対空防衛システム。(AFP)
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17 Aug 2021 04:08:00 GMT9
17 Aug 2021 04:08:00 GMT9
  • 市民の動画映像には、ロケット弾がイスラエル南部のスデロット上空で迎撃される様子が映されていた
  • これまでのところ、ロケット弾発射に関する声明は出されていない

エルサレム:月曜日、ガザ地区からロケット弾が発射され、イスラエル南部で空襲警報が鳴った。5月に起こったイスラエルとパレスチナ武装組織との11日間戦争後、初めての攻撃となった。

イスラエル軍は声明の中で、1発のロケット弾発射を特定し、対空防衛隊によって迎撃されたと述べた。

市民の動画映像には、ロケット弾がイスラエル南部のスデロット上空で迎撃される様子が映されていた。

今回のロケット弾発射によって、イスラエルとガザ地区を実効支配する武装組織ハマスが停戦に合意してから3か月間保たれてきた、比較的平穏な状態が損なわれる可能性がある。

これまでのところ、ロケット弾発射に関する声明は出されていない。占領下のヨルダン川西岸地区で、深夜の強制捜査中にイスラエル軍がパレスチナ人武装グループと衝突した数時間後に、このロケット弾は発射された。この衝突ではパレスチナ人4人が殺害され、この地域で数年来最悪の戦闘のひとつとなった。

今回の衝突は、今月初めにイスラエルとの戦闘で男性1名が殺害されて以来、緊張が高まっているヨルダン川西岸地区北部のジェニンで勃発した。

イスラエルの準軍組織である国境警察は、ある容疑者を逮捕しようとして、複数の武装メンバーから「近距離で激しい攻撃を受けた」と述べた。イスラエル国境警察は応戦し、彼らの中に負傷者はいなかったと語った。

パレスチナの公式通信社であるWAFAは、イスラエルの攻撃で4人が死亡し、1人が重傷を負ったと伝えた。

市民が撮影した現場映像には、ジェニンで激しい銃撃戦が行われている様子が映されていた。

パレスチナの高官フセイン・アル・シェイク氏は、イスラエルを「凶悪な犯罪行為」と非難し、「国際社会はこの件についての沈黙とパレスチナ人をこの抑圧から守らなかったことを恥じるべきだ」とツイートした。

2000年代初頭の第2次インティファーダの際に、ジェニンはイスラエルとの最も激しい戦闘を経験したが、近年は概して平穏であった。イスラエル軍によると、過去2か月間に、軍とパレスチナ人武装勢力との間で、少なくとも8回の衝突があった。

ヨルダン川西岸地区では、ここ数か月で死者を出す事件が増加しており、子供やパレスチナ人抗議活動家を含め、この数週間でイスラエルの攻撃により20人以上のパレスチナ人が殺害されている。5月のガザ地区におけるイスラエルとの戦争は、聖地エルサレムをめぐる争いと、東エルサレムのパレスチナ人を立ち退かせるという、入植者グループの試みに起因する摩擦が引き金となった。また、最近のヨルダン川西岸地区入植地の前哨基地設立が緊張の一因となっている。

先週、イスラエル軍長官は、状況の複雑さを踏まえ、定められた規則に従い、「慎重に行動する」よう軍に促した。

イスラエルは1967年の中東戦争でヨルダン川西岸地区を占領し、そこから数十年で数十か所の入植地を作り、50万人近くの入植者がそこに居住している。パレスチナ人は、ヨルダン川西岸地区が将来の国家の一部となることを求めており、入植地が紛争解決の大きな障害であると考えている。

AP

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