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感染者急増のイスラエルでベネット首相がブースター接種を受ける

2021年8月20日、イスラエルの中心都市クファルサバにあるメイル医療センターで、イスラエルのナフタリ・ベネット首相が新型コロナウイルスのブースター接種を受けている。(資料/AFP)
2021年8月20日、イスラエルの中心都市クファルサバにあるメイル医療センターで、イスラエルのナフタリ・ベネット首相が新型コロナウイルスのブースター接種を受けている。(資料/AFP)
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21 Aug 2021 01:08:01 GMT9
21 Aug 2021 01:08:01 GMT9
  • イスラエルでは、昨年初めの新型コロナウイルス感染症の発生以来、97万人以上の感染を記録している

クファルサバ:新型コロナウイルス感染症が急増するイスラエルでは、40歳以上の国民に「ブースター接種」と呼ばれる3回目のワクチン投与を開始しており、ナフタリ・ベネット首相も20日に接種を受けた。

49歳のベネット首相は、自宅近くの中部の都市クファルサバの公立病院で、看護婦が左肩に注射するのを見守った。首相府の発表によると、一国の首長としては同首相が世界最初にブースター接種を受けたことになるという。

「我々は闘いの真っ只中にいますが、力を合わせればこれに勝利することができます。勝利は手の届くところにありますが、未だそこに辿り着いてはいません」と接種直前にベネット首相は語った。

「皆さんへのお願いです。イスラエル国民であるというこの独自の特権を活かして、ワクチン接種に行きましょう」

イスラエルではここ数週間で感染者が急増し、9月に行われるユダヤの新年祭「ハイ・ホリデー」の期間に封鎖措置が取られるのではとの懸念が高まっている。

「皆さんが3回目の接種を受ければ、4度目の封鎖措置を回避することができます」とベネット首相は述べた。「我々はワクチンの十分な効き目を確認しています。これは安全であり、このウイルスと闘うための方法なのです」

世界保健機関(WHO)は、富裕国と貧困国との間のワクチン配分の極端な不公平を緩和するために、ブースター接種の一時停止を呼びかけている。

18日には、WHOの緊急対応責任者マイク・ライアン氏が、ブースター接種は「すでにライフジャケットを持っている人々にさらなるライフジャケットを渡す一方で、1枚も持たない人々を溺れたままにしておく計画」だと述べた。

ベネット首相は20日、イスラエルがブースター接種の「先駆け」を果たすことについて改めて弁護し、世界に貴重なデータを供給するものであることを強調した。

「イスラエルの我々がこの先駆けとなる計画で、あらゆるデータ、あらゆる情報、あらゆる洞察を供給していくのです」と首相は述べた。

「他の国々がこれに続くと聞いて嬉しく思います。つまるところ、これはコロナとの世界的な闘いであり、我々はこれに勝利しなければならないのですから」

イスラエルは、数百万回分の有料ワクチンを入手する代わりに、その効果に関するデータを共有するとの契約をファイザー社と交わし、12月中旬にいち早くワクチン投与を開始した国のひとつであった。

この接種キャンペーンは、人口900万の国で大幅に感染症を減少させた成功例として称賛された。

しかし、未接種の人々の間にデルタ株が蔓延し、接種を受けた人々の免疫力が低下していることから、感染者は増加している。

感染を封じ込めるために当局は、先月末に60歳以上のブースター接種のキャンペーンを開始した後、先週には50歳以上への接種も開始した。

イスラエルでは、昨年初めに新型コロナウイルス感染症が発生して以来、97万人以上の感染と6700人以上の死亡を記録している。

540万人以上の国民が2回の接種を済ませ、120万人が3回目を受けた。

AFP

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