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パレスチナ人活動家の遺族が国際的な正義を求める

活動家のニザール・バナート氏の死後、水曜日に行われたパレスチナ自治政府を非難するデモで、ヨルダン川西岸地区のラマッラーに集まったデモ参加者の女性がスローガンを唱えている。(AFP通信)
活動家のニザール・バナート氏の死後、水曜日に行われたパレスチナ自治政府を非難するデモで、ヨルダン川西岸地区のラマッラーに集まったデモ参加者の女性がスローガンを唱えている。(AFP通信)
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27 Aug 2021 04:08:34 GMT9
27 Aug 2021 04:08:34 GMT9
  • パレスチナ自治政府に対する主要な批判者だったバナート氏は、ヘブロンの自宅に治安部隊が突入して引きずり出された後に死亡した
  • 遺族の弁護士は、普遍的管轄権の原則に基づいて捜査を開始するよう英国のロンドン警視庁に要請したと発表した

エルサレム:パレスチナ当局の拘束下で6月に死亡したパレスチナ人活動家、ニザール・バナート氏の遺族は木曜日、英国の警察と国連に協力を求め、国際的な正義を求める動きを強めた。

バナート氏は、パレスチナ自治政府とマフムード・アッバース大統領(86歳)に対する主要な批判者で、紛争の火種となっているヘブロンにある自宅に治安部隊が突入して引きずり出された後に死亡した。

検視では、逮捕されてから死亡に至るまで1時間も経っていないことに加え、頭、胸、首、足、手などを殴られていたことが判明した。

バナート氏の遺族は、公正な裁きを行うという点においてパレスチナ自治政府を信頼できないとし、国際的な調査を求めた。

英国のストーク・ホワイト法律事務所に所属する遺族の弁護士は声明で、普遍的管轄権の原則に基づいて捜査を開始するよう英国のロンドン警視庁に要請したと発表した。

少数の重大な犯罪については、犯罪が海外で行われたものであっても、英国の裁判所が事件を審理することができる。

また、ストーク・ホワイト法律事務所は、国連の人権保護機構の複数部門に調査の開始を要請したと明らかにした。これには恣意的拘禁作業部会と4人の特別報告者による調査が含まれている。

ガッサン・ハリル・バナート氏は、ニザール氏の「殺害」は、「私たち家族にとっての悲劇であると同時に、パレスチナ人にとっての悲劇でもある」と述べた。

同氏はまた、「ニザールの殺害について行われた調査と呼ばれるものは恥ずべきもので、パレスチナ自治政府はそれを恥じるべきだ」と声明の中で述べている。

ストーク・ホワイトで国際法の責任者を務めるハカン・カムズ氏は、「ニザール・バナート氏殺害の責任は、マフムード・アッバース大統領とムハンマド・シュタイエ首相を含むパレスチナ自治政府の指導部にあることは明らかだ」と話した。

シュタイエ首相とパレスチナ自治政府は、バナート氏の死について説明責任を果たすことを約束している。

カムズ氏は、パレスチナ自治政府が長年にわたって反対意見を封じ込めようとしてきたことを非難した。

カムズ氏は声明で、「自治政府がこの事件の責任から逃れることを許してはならない。そのために、我々は英国の警察と国連にこれらの申し立てと要請を行っている」と述べた。

国連と欧州連合は今週、バナート氏の死後にパレスチナの治安部隊による活動家の逮捕が相次いでいることに警鐘を鳴らし、1967年からイスラエルに占領されているヨルダン川西岸地区における基本的な自由をパレスチナ自治政府が弾圧しているようだと警告した。

AFP

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