ワシントンDC: ジョー・バイデン米大統領は12日、カブール空港での自爆テロにより米軍兵13人を殺害したダーイシュ系の「IS-K」過激派組織に対し、米国は更なる報復を行うと警告した。
バイデン氏は火曜日、「我々は、アフガニスタンや他の国におけるテロとの戦いを今後も続ける」と語った。
さらにバイデン氏は「そしてISIS-K との戦いも。我々の報復はまだ終わっていない」と、ダーイシュのアフガン分派組織の頭文字を使って語った。
バイデン氏は、カブール空港からの最後の避難を含む、米国のアフガニスタン撤退の自身の対応を擁護した。
ホワイトハウスで行った演説の中でバイデン氏は、アフガン戦争を終わらせると宣言する前に、米国政府は3月以降アフガニスタンにいる米国人に19回にわたって連絡をとり、国外に退避するよう促したと述べた。またバイデン氏は、月曜日の航空機による退避終了時に、米国人の100人から200人が国外退避できなかったことを認めた。
また、バイデン氏は、8月中旬に米国が支援するカブールのアフガニスタン政府が崩壊し、タリバンが実権を掌握した際には、バイデン政権は国外退避の準備ができていたと主張した。
しかし、8月14日に開始された航空機による退避作戦は、当初は組織的なものではなく、無秩序なものだったと酷評されている。
バイデン氏は、最終的に5,500人の米国人が退避できたと語り、残る米国人が国外退避を希望すれば退避できるよう「手配」すると述べた。
さらにバイデン氏は、追放されたアフガニスタン政府がタリバンの猛攻に太刀打ちできなかったことを批判し、ドナルド・トランプ前米国大統領が行った取引を強調した。
トランプ氏が仲介した合意の下で「昨年、約5000人の囚人が釈放された。この中にはタリバン軍の幹部が含まれていた」とバイデン氏は述べた。
「私の大統領就任時には、タリバンの軍事勢力は2001年以来最強になっており、すでにアフガニスタンの半分を制圧済、もしくは制圧しつつあった」と述べた。
多くの議員は、より多くの米国人やアフガニスタン人が退避できるよう、8月31日の期限を延長するようバイデン氏に求めていたものの、バイデン氏は、8月31日の撤収期限は「作為的に決めたこと」ではなく、「米国人の命を救うため」に決めたことだと強調した。
バイデン氏は、「私はこの決定に責任を負う。『もっと早く大量退避を始めるべきだった』とか『もっと秩序だったやり方でできなかったのか』という人もいるが、失礼ながらも、それには同意できない」と語った。
さらにバイデン氏は、もし仮に6月、7月に避難が始まっていたとしても、「空港に人々が押し寄せる事態が起きただろう」と主張した。
最後の米軍部隊が撤退したことを受け、バイデン氏が撤退を決意した20年に及ぶ米軍のアフガン駐留が終了した。
バイデン大統領は、もし撤退しなければ、より多くの部隊をアフガニスタンに派遣し、兵士を危険な目に遭わなければならなかったと述べた。
月曜日に発表されたロイター/イプソス社の世論調査によると、バイデン氏の撤退対応を支持する米国人の割合は40%以下であり、4分の3は民間の米国人が全員退避できるまで米軍が駐留することを望んでいるという。
AP, AFP, ロイター