モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプト、ヨルダン、パレスチナの3カ国首脳会談が1日、カイロで開催され、パレスチナ問題を含む共通の関心事項について協議が行われた。
エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、ヨルダンのアブドッラー国王とパレスチナのマフムード・アッバース大統領を大統領府に迎えた。
エジプト大統領府のバッサム・ラディ報道官によると、今回の首脳会合ではパレスチナ和平プロセスに関する最新の動向が協議された。
エルシーシ大統領は、パレスチナ人の正当な権利の回復を支援し、和平交渉の再開を推し進め、パレスチナ人とイスラエルの間の停戦を強固にするというエジプトの決意を再確認した上で、パレスチナ問題の政治的解決に向けて足並みを揃えて取り組むことの重要性について強調した。
エルシーシ大統領は、和平プロセスを復活させ、ガザ地区の停戦を安定させ、ガザ地区を再建するというエジプトのビジョンを強調した。さらにエルシーシ大統領は、独立国家の樹立を求めるパレスチナ人の願いの達成は、ヨルダン川西岸地区とガザ地区の長年の分断を統合することでのみ実現できると加えた。
パレスチナのアッバース大統領とヨルダンのアブドッラー国王は、エルシーシ大統領が今回の首脳会談を主催したことに対し感謝の意を表し、今回の会談は、パレスチナ問題を国際社会の優先事項に戻すための協議と意見交換の機会であることを強調した。
アッバース大統領は、パレスチナ問題の公正かつ包括的な解決を目指すエジプトの歴史的な役割を高く評価すると述べ、その役割は、最近のハマスとイスラエルの停戦を仲介したエジプトの取り組みにも表れていると語った。
また、アッバース大統領は、ガザ地区再建に向けたエルシーシ大統領のイニシアチブについて強調した。
3者は、パレスチナの大義への支援に関して、あらゆるレベルにおける様々な協議の場において、次の段階に向けた集中的な協議・調整を続けることに合意した。
これまでの国際決議や、アラブ和平イニシアチブ、そして東エルサレムを首都とし、1967年の境界線上に独立したパレスチナ国家を樹立するという二国間解決を受けて、エジプトとヨルダンは、イスラエル・パレスチナ間の協議を復活させるため、地域や国際的な当事者諸国と協議を重ねてきた。