Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • アラブ連合軍戦闘機、イエメン南部のフーシ派軍事施設を攻撃

アラブ連合軍戦闘機、イエメン南部のフーシ派軍事施設を攻撃

タイズの街は2015年初頭以来、イエメン政府軍とフーシ派の間の激戦の舞台となっている(ロイター・資料画像)
タイズの街は2015年初頭以来、イエメン政府軍とフーシ派の間の激戦の舞台となっている(ロイター・資料画像)
Short Url:
09 Sep 2021 02:09:18 GMT9
09 Sep 2021 02:09:18 GMT9
  • ソーシャルメディアの動画にはタイズで標的となった場所から火の玉や煙が上がる様子が写っている
  • タイズの街は2015年初頭以来、イエメン政府軍とフーシ派の間の激戦の舞台となっている

サイード・アル・バタティ

アルムカッラ:アラブ連合軍の戦闘機は水曜、イランの支援を受けるフーシ派がイエメン南部の街タイズで所有する軍事施設数カ所を標的に攻撃を行ったと、住民や政府関係者は述べた。

連合軍の戦闘機が発射したミサイルがタイズの空港、空軍基地、ミサイル・砲弾格納庫、その他街の東端のフーシ派支配地を直撃したのち、大規模な爆発が水曜午前1~4時にかけて人口が密集するタイズの街を揺らした。

ソーシャルメディア上の動画には標的にされた場所から火の玉や煙が上がる様子が写っている。

「現地からの諜報初報によると、精度の高い空爆により大規模な砲弾・ミサイル格納庫、砲座、ロケット発射装置、フーシ派の指揮統制室が破壊された」と、イエメン軍将校のアブドゥル・バシト・アル・バヘル大佐はアラブニュースに対し電話で語った。

また大佐は、タイズでフーシ派が支配する軍事施設への空爆はここ数年で最も大規模なものだったと付け加えた。

過去数年間にわたるタイズでの連合軍機の不定期な空爆は、フーシ派が支配するタイズの地域をサウジアラビアやイエメンの政府管理地域に向けた弾道ミサイルやドローン爆弾の発射場所に変えることを許すことになったと、アル・バヘル大佐は語った。

国連の専門家は2021年3月、新政府発足後まもない2020年12月30日にアデン空港を直撃したミサイルの一部は、水曜の空爆の標的の一つとなったタイズ空港からフーシ派が発射したものであったことを発見した。

政府関係者らは先月ラヒジュのアルアナド基地でイエメン人兵士数十人が死亡した攻撃のドローン爆弾やミサイルもタイズのフーシ派下の軍事施設から発射されたものと考えている。

アル・バヘル大佐は、直近の空爆により、フーシ派がタイズから殺傷力のある攻撃を行う能力が阻害されるだろうと述べた。

タイズの街は2015年初頭以来、イエメン政府軍とフーシ派の間の激戦の舞台となってきた。

フーシ派はタイズの端から街を包囲し、街の防衛に当たる政府軍を弱体化しようと中心部に砲撃を行った。

現地の軍関係者は水曜、マアリブ中心街外側の最前線での激しい衝突で戦闘員数十人が死亡したと発表した。

防衛を打ち破ろうと必死なフーシ派による政府軍への攻撃の後、アル・マシュジャ、アル・カサラ、セルワ、ラハバでも戦闘が勃発した。

イエメン国軍指導部の将校、ラシャド・アル・メクラフィ氏は、フーシ派は多大な損害を被っているにもかかわらず政府軍への攻撃を強めており、戦闘はさらに激しくなってきていると述べた。

アル・メクラフィ氏は、連合軍の空軍援助を受けるイエメン軍の部隊と部族連合は何とかフーシ派の攻撃を退けることができたと語った。

「フーシ派は 国連の新しいイエメン担当特使が終戦のための案を提出する前にマアリブの戦いで勝利を収めようと決意を強くしている」と、アル・メクラフィ氏は述べた。

フーシ派は、北部最後の政府拠点の制圧を可能にする軍事的ブレイクスルーを達成するため、過去20年間にわたりイランの革命防衛隊の訓練を受けたエリート軍人をマリブに派遣したとアル・メクラフィ氏は語った。

日曜に国連イエメン担当特使に就任したハンス・グルンドベルグ氏は金曜の国連安保理への初のブリーフィングに先立ち、外交官や政府高官との面談を始めた。

国連へのノルウェー代表団の大使兼常任委員のモナ・ジュール氏は水曜、新イエメン特使と面談した後、「我々はイエメンの #和平 プロセスを前進させるための機会やより包括的なアプローチの必要性について話し合った。ノルウェーは新しい特使を支援する準備ができている」と、ツイッターで述べた。

特に人気
オススメ

return to top