• エジプトの累計感染者数は29万6929人、死者数は1万6970人と保健相が発表

モハメド・アブ・ザイド

カイロ：エジプトのハラ・ザイド保健・人口大臣は、54万6400回分のアストラゼネカ社製ワクチンをフランス政府から受け取ったと発表した。

これらのワクチンは、ワクチン・アライアンスのGAVI、世界保健機関、ユニセフなどとの協力によるCOVAX協定の一環であり、市民へのワクチン提供を分散・拡大するエジプト国家の計画枠組の中で提供されるものであると同大臣は説明した。

保健・人口省の大臣補佐であり公式報道官でもあるカレド・ムジャヒド博士によると、今回の出荷は2回に分けて送られ、1回目は先週の金曜日、2回目は昨日、カイロ国際空港に届いたという。エジプト国家は市民へのワクチン無償提供に努力を惜しまないと同氏は強調した。

ムジャヒド氏は、今回の出荷物はエジプト医薬品局の研究所で分析されることになっており、アストラゼネカ社製ワクチンが全国781ヵ所のワクチン接種センターに配布されると説明した。

アストラゼネカ社製ワクチンは、新型コロナウイルス感染症予防に効果があることが証明されており、28日の間を空けて2回接種することになっていると同氏は述べた。

ムジャヒド氏によると、渡航希望者用のワクチン接種の場所として指定されたセンターには、データ登録やQRコード付きの文書化されたワクチン証明書の発行に必要なすべてが揃っているという。

ここ何日かエジプトでは、当局が第4波と見なす状況の中で感染者数が顕著に増加している。保健省は20日、653人の新規感染者と19人の死亡者を記録した。

エジプトの累計感染者数は29万6929人、死者数は1万6970人であるとムジャヒド氏は述べた。

ザイド保健相は以前の発表で、エジプト国内では500万回分のワクチンを製造しており、これまでに1300万人が接種を受けたと述べている。

さらに、同省は毎月700万から800万人の市民へのワクチン接種を目標としており、12月までに4000万人に接種することを目指しているという。

ギザの工場では、生産ラインの追加を準備しており、11月1日から生産が開始される。開始されると生産能力は1日当たり30万人となる。

エジプトは2つのワクチン製造工場を所有しており、1つは国内ニーズ向け、もう1つはアフリカや東地中海への生産・流通に向けたものだ。