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チュニジアのイスラム主義政党が分裂、主要党員100人以上が離党

2021年9月23日、首都チュニスの事務所でインタビューに応じるチュニジア議会議長でナフダ党のラシッド・ガンヌーシ党首。(AFP)
2021年9月23日、首都チュニスの事務所でインタビューに応じるチュニジア議会議長でナフダ党のラシッド・ガンヌーシ党首。(AFP)
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26 Sep 2021 05:09:33 GMT9
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  • ラシッド・ガンヌーシ党首は、「政治的選択の誤り」を犯し、「不適切な協力関係」を持ったと非難されている。

アラブニュース

チュニス/ジェッダ:チュニジアの主要イスラム主義政党であるナフダ党は、土曜日に100人以上の主要党員が党首に抗議して離党し、党崩壊の危機に瀕した。

ナフダ党から離党した113名の元党員の中には、国会議員や元大臣など、党指導部の主要人物も含まれていた。

彼らの怒りの矛先は、ムスリム同胞団の影響を受けて1981年に党を設立し、現在に至るまで党を率いてきた経験豊富なラシッド・ガンヌーシ党首(80歳)に向けられた。元党員らは、「現在の党指導者らは、ナフダ党が孤立していること、そして国の状況が悪化していることに大きな責任がある」と語った。

離党した元党員らは、ガンヌーシ党首が「政治的選択の誤り」を犯し、他の運動組織と「不適切な協力関係」を持ったことで、ナフダ党への信頼性を損なった」として、ガンヌーシ党首を非難した。

ガンヌーシ党首は「失敗」し、ガンヌーシ氏は彼に対する助言を「すべて拒否」したという。

離党した元党員の一人であるアブデラティフ・メッキ元保健相は次のように述べた。「私は深い悲しみを感じています・・・。私は離党の痛みも感じています…しかし、これまで長い間、特に最近数か月の間、努力してきました。もう離党の他に選択の余地はありません。私は自分の国のために下した決断に責任を取ります。」

ガンヌーシ党首は7月までチュニジア議会の議長を務めていた。しかし7月、カイス・サイード大統領が閣僚らを解任し、議会を停止して国会議員の免責特権を剥奪し、自身に公訴権を持たせた。

水曜日、サイード大統領は、政府や議会を犠牲にして自身の権限を強化する政令を発表し、今後政府や議会を政令によって統治すると述べた。

議会の最大派閥であるナフダ党は、サイード大統領がクーデターを起こしたと主張したが、サイード大統領の行動はチュニジア国民の間で圧倒的な人気を誇っている。2011年に当時の独裁者ジーン・エル・アビディン・ベン・アリ大統領が解任されて以来、チュニジアの政治や経済が麻痺し、政府が新型コロナウイルスのパンデミック対策に失敗したのは、ナフダ党に責任があるとチュニジア国民は非難している。

独裁政権を打倒した民衆蜂起以来、分裂した連立政権と短命の政府は、増大する社会的・経済的危機を解決することができなかった。ナフダ党の党幹部らは、危機に対する党の対応や、2019年の選挙以降のガンヌーシ党首の戦略的選択を非難し、ガンヌーシ党首の辞任を要求している。先月、ガンヌーシ党首は、自身に対する抗議行動を鎮めるために、党の執行部を解任した。

ナフダ党は、2011年の民主化の革命以降、チュニジアで最も強力な政党であり、歴代の連立政権を支える役割を担ってきた。しかし、経済の停滞や公共サービスの低下に伴い、ナフダ党は支持を失っていった。

ガンヌーシ党首は先週、サイード大統領が行政権を掌握したのは自身の党にも責任があると認めた。ガンヌーシ党首は「ナフダ党は政権を掌握していないが、批判を受けたにもかかわらず、ナフダ党は政府を支持した」と述べた。

(ロイター通信と共同)

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