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• 「改革を実現しようとしている大統領を、私たちは支持します」とデモ行進者は語る

ジェッダ：チュニジアでは3日、腐敗した政治家を排除しようとするカイス・サイード大統領を支持するデモが行われ、何千人もの人々が参加した。

首都チュニス中心部のブルギバ通りでは、デモ参加者たちが「大統領の思いは私たちみんなの願い、私たちみんなの願いはチュニジアの　願い」「国民は議会の解散を求めている」などと訴えていた。

チュニスのほか、工業都市のスファックス、海辺の街スース、およびシディブジッド、ガフサ、モナスティールでも同時にデモ行進が行われた。

チュニスだけでも最大5,000人のデモ参加者があり、批判者たちが「権力の強奪」と呼ぶサイード大統領の措置に対する先週の小規模な抗議活動に比べて、今回のデモは遥かに大きなものとなった。

サイード大統領は、7月25日に憲法に基づく行政権を掌握し、首相を解任、議会を停止し、（自身が定める）政令による統治を開始した。

この動きは、ラチェッド・ガンノウチ国会議長率いるイスラム主義のエンナハダ党が主流を占める政治階級の汚職や経済政策における無能さに不満を高めているチュニジア人の間で、圧倒的な支持を得ている。

2019年後半に大統領に選出されたサイード氏は、自身の一連の行動の目的は、新型コロナの流行によって一層悪化した経済危機の中で、チュニジアを「目前に迫った危機」から救うことだと述べている。チュニジアの公式失業率は約18％に急上昇しており、一方過去10年間の経済成長率はわずか0.6％だ。

サイード大統領は先週、大学講師のナジャ・ブデン氏をチュニジア初の女性首相に任命し、チュニジアを政治腐敗から脱却させることのできる内閣を組むよう指示した。

チュニスの抗議行動で、公務員のヌーラ・ベン・ファデルさんは、「改革を実現しようとしている大統領を、私たちは支持します」と語った。「私は、現在の国の衰退を食い止めるための変革への、支持の気持ちを表すために今日参加しています。私たちはこれまでの惨状にもううんざりしているのです。10年も続いたのですから、もう我慢の限界です」。

2019年の大統領選でサイード氏陣営のキャンペーンを行ったエリス・オウニ氏（28）は、次のように述べている。「7月25日で私たちは欠陥のあるシステムを終わらせました。その悪しきシステムは今はいわば霊安室に置かれている形ですが、今日はその埋葬の日を意味しています。」 オウニ氏は「国の荒廃」に責任があるとして議会を非難した。

また、デモ参加者のヌーラ・ベンサラ氏は「私たちはサイード大統領に、アンナハダと腐敗に関与した政党を解散させるよう求めます」と訴えていた。