• 住民は自分たちの「苦しみを国連当局者らに無視されている」と感じていると陸軍将校は述べた。

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー: 国連イエメン担当特使のハンス・グルンドベルグ氏は月曜日、イエメン南部にある包囲された都市タイズを訪問し、そこでタイズ県知事、政党党首、実業家、活動家、ジャーナリストと会った。特使の事務所がアラブニュースに伝えた。

住民によると、現地の治安当局が警備を強化し、県知事事務所の周辺の通りを封鎖する中、装甲SUVと軍用車両の長い列がタイズの政府支配地域に入るのが見えたという。

イエメン第三の都市であるタイズは、2015年以来、イエメン政府軍とイランの支援を受ける武装勢力フーシ派の間の激戦地となっている。

タイズ郊外を支配するフーシ派は、イエメン軍の激しい抵抗に遭いタイズの占拠に失敗した後、タイズを包囲した。

フーシ派は検問所からの出入りを禁止し、包囲された人々への人道支援を阻み、政府を支持する近隣地域を何度も砲撃し投降を迫っている。

現地の政府当局者と軍当局者は、グルンドベルグ氏に対し、自身の影響力を利用し、フーシ派に包囲を解き、住宅地区への攻撃や地雷の使用を中止し、子供の徴兵をやめるように圧力をかけることを強く求めた。

「私たちの要求は、包囲を解除し、子供や民間人や女性を殺害するのをやめ、タイズの病院やインフラ設備への攻撃を中止することだ」とイエメン軍将校のアブドル・バシット・アル・バヘル氏はアラブニュースに電話で述べ、タイズの住民は国連当局者らに自分たちの「苦しみが無視されている」と感じていると話した。

アル・バヘル氏は、「国連には、公平に行動し、フーシ派に与えるような支援を私たちにも与えて欲しい。国連当局者は、地雷を仕掛けるフーシ派を訪問して車や人道支援を提供し、彼らの軍事活動に拍車をかけている」と話した。

グルンドベルグ氏は日曜日、アデンでイエメンの首相と外務大臣に会い、和平への取り組みについて話し合った。

「特使はイエメンの緊張緩和の可能性を検討し、地域での話し合いの概要を伝え、マアリブの軍事活動の影響に関する懸念事項を共有した」と特使の事務所はツイッターで述べた。

グルンドベルグ氏は現在、交戦中の両陣営に対し、フーシ派によるマアリブへの攻撃の中止、サナア空港とフダイダ港への制限解除を含む、全国的な停戦を直ちに実施するよう呼びかけている。

同様に、米国イエメン担当特使のティム・レンダーキング氏も月曜日、アデンに着陸し、そこでイエメンの首相と外務大臣と戦争終結への努力、フーシ派によるマアリブへの攻撃、リヤド合意、経済を守るためのイエメン政府の施策について話し合ったと国営サバ通信は報じた。

イエメンのアフメド・アワド・ビン・ムバラク外務大臣は、米特使との別の会合でマアリブにおけるフーシ派の軍事活動の影響と戦争を終結させるための和平の取り組みについて議論したとツイッターで報告し、「米国の継続的な支援に対する感謝を伝えた」と述べた。

一方、現地では、軍当局者が月曜日にアラブニュースに対し、中心都市マアリブの南部と西部でイエメン政府軍とフーシ派の激しい衝突が起きたと述べた。

西部では、日曜夜から月曜午後まで続いたアル・カサラーでの激しい戦いで数十人のフーシ派が死亡した。「壮絶な戦いだった。政府軍はフーシ派による自爆攻撃を失敗に終わらせた」と匿名を希望した当局者は述べた。

南部では、政府軍はアル・アムドと周辺地域でアラブ連合軍の戦闘機による強力な上空援護を受けながらフーシ派と戦った。