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米国の政治家がフーシ派による在イエメン米国大使館侵入を非難

サヌアにある米国大使館。イエメンで紛争が激化する中、同大使館は2015年に閉鎖され、米国の外交官は国外に退去した。(AFP通信/資料)
サヌアにある米国大使館。イエメンで紛争が激化する中、同大使館は2015年に閉鎖され、米国の外交官は国外に退去した。(AFP通信/資料)
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13 Nov 2021 05:11:55 GMT9
13 Nov 2021 05:11:55 GMT9
  • 上下両院外交委員会の主要な委員らは、拘束された大使館職員の即時解放を要求した
  • 外交委員らは、「外国大使館の主権領域に侵入し、大使館職員の安全を脅かし、彼らを拘束していることは、フーシ派が平和に関心を持っていないことを明確に示している」と述べた

レイ・ハナニア

シカゴ:米国の上下両院外交委員会の主要な委員らは12日、イランの支援を受けるフーシ派が最近、イエメンのサヌアにある米国大使館に侵入し、職員を人質にとっていることを非難した。

イエメンで紛争が激化する中、米国政府は2015年に大使館を閉鎖し、米国の外交官は国外に退去した。しかし、一部の現地職員は引き続き大使館で勤務しており、これらの職員がフーシ派に拘束されていると報じられている。今週の報道によると、拘束されていた一部の人々は解放されたが、すべての人が開放されたわけではない。

上院外交委員会の委員長でニュージャージー州選出のロバート・メネンデス上院議員、上院外交委筆頭理事でアイダホ州選出のジム・リッシュ上院議員、下院外交委員会の委員長でニューヨーク州選出のグレゴリー・ミークス下院議員、下院外交委筆頭理事でテキサス州選出のマイケル・マッコール下院議員は12日、米国大使館が置かれている状況について共同声明を発表した。

委員らは次のように述べた。「我々は、フーシ派がサヌアにある大使館の敷地内に侵入し、現地で雇用されている多数の大使館職員や国連で雇用されていた職員を拘束し、苦しめているという報告に深い懸念を抱いている」

「このような行為は国際法や人権の基本原則に反するもので、決して許されるものではない」

「これは、フーシ派による一連の暴力行為の最も新しい例に過ぎない。過去1年間、フーシ派はサウジアラビアに対して何百回もの越境攻撃を行い、米国人を含む民間人を脅かし、イエメン国内に多数の弾道ミサイルを配備してきた」

委員らはさらに、フーシ派が「戦略的に重要なマアリブ県」に対して現在行っている攻撃は、「数え切れないほどのイエメン人の生活を狂わせて新たな避難民を次々と発生させ、世界最悪の人道的危機を悪化させている」と指摘した。

委員らは続けて、「フーシ派は長い間、イエメンの統治においてより大きな役割を果たしたいと表明してきた。しかし、統治には責任が伴い、人権の基本原則と国際法を守る必要がある。外国大使館の主権領域に侵入し、大使館職員の安全を脅かし、彼らを拘束していることは、フーシ派が平和にも、国際社会の正当な一員となるために必要な変化にも関心を持っていないことを明確に示している」と述べた。

委員らは、拘束されている人々がただちに解放されなければ、フーシ派の行動は「重大な結果につながる」と警告した。

今回の事件が起きたのは、米国のイエメン特使を務めるティム・レンダーキング氏と現在リヤドで業務を行う在イエメン米国大使館のキャシー・ウエストレイ臨時代理大使がイエメンの都市アデンを訪問してから数日後のことだった。

レンダーキング氏らは11月8日のアデン訪問で、マイーン・アブドルマリク・サイード首相、アハメド・アワド・ビン・ムバラク外相、アハメド・ラムラス・アデン県知事に加え、イエメンの政府高官や市民社会の代表者と会談した。

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