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イスラエルのラピード外相、各国がイランへの圧力を続けることを要求

月曜日、ロンドンのイギリス外務・英連邦・開発省で了解覚書に署名したリズ・トラス英外相とイスラエルのヤイール・ラピード外相。(ロイター)
月曜日、ロンドンのイギリス外務・英連邦・開発省で了解覚書に署名したリズ・トラス英外相とイスラエルのヤイール・ラピード外相。(ロイター)
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30 Nov 2021 01:11:20 GMT9
30 Nov 2021 01:11:20 GMT9
  • 2018年に米国が離脱していた2015年核合意の修復に向けた瀬戸際の交渉が始まる
  • イスラエルのヤイール・ラピード外相は「イランは資金を求めて交渉に参加しただけだ」と述べた

ロンドン:イスラエルは「イラン政府に対しては厳格な監視が必要だ」として、月曜日にウィーンで始まる核協議においてイランへ圧力をかけ続け、制裁を解除しないことを各国首脳に対して求めた。

2018年にドナルド・トランプ前大統領の指示で米国が離脱していた2015年核合意の修復に向けた瀬戸際の交渉が始まる。トランプ前大統領はその後イランに対する米国の大規模な制裁を再開させていた。その結果イラン政府は核合意に違反する活動を再開し、他の協議参加国を失望させていた。

イスラエルは宿敵イランについて「ウラン濃縮を進めることで高まる核兵器開発能力を十分に抑制することなく、あわよくば制裁解除が得られることを協議に期待している」と警告した。

ロンドンで英国のリズ・トラス外相と並んで会見したイスラエルのヤイール・ラピード外相は「イランは資金を求めて交渉に参加しただけだ」と述べた。

英国と貿易・技術・防衛の各分野についての了解覚書を取り交わした後に行われた会見で外相は記者団に対して「これは(イランが)過去にも行ったことだ。今回も同じことを繰り返すだろう。情報は明白であり、疑う余地はない」と述べた。

「イランが核兵器保有国となれば中東全域を核兵器開発競争へと駆り立て、新たな『冷戦』が始まることとなる。だがその際、核兵器はテロを生業とする狂信者集団の手にあることとなる」とラピード外相は訴えた。

「世界はこれを阻止しなければならず、阻止することができる。そのためにより厳格な制裁や監視を課し、強い立場から交渉に臨まなければならない」と外相は主張した。

それに先立つ月曜日にイスラエルのナフタリ・ベネット首相はエルサレムで会見し、「核の恐喝」と首相が形容するイランの脅威について注意するよう先進諸国に対して警告した。

イランはウラン濃縮について民間利用のみが目的であると主張している。

トラス外相は「英国は絶対的な決意をもってイランの核兵器所持を阻止する」と述べた。

「個人的にはイランにとって今回の協議が交渉の場について包括的共同行動計画(JCPOA)に合意する最後の機会であると考える」とトラス外相は語った。JCPOAとは2015年の核合意のことである。「合意が得られない場合、我々はすべての選択肢を検討する」とした。

ロイター

 

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