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イスラエル首相、渡航制限中の家族旅行に激しい非難

2021年11月28日、エルサレムの首相官邸で行われた閣議で、マスクを調整するイスラエルのナフタリ・ベネット首相。(ロイター通信)
2021年11月28日、エルサレムの首相官邸で行われた閣議で、マスクを調整するイスラエルのナフタリ・ベネット首相。(ロイター通信)
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02 Dec 2021 08:12:47 GMT9
02 Dec 2021 08:12:47 GMT9
  • イスラエル人は飛行機で他の国に行くことは引き続き可能だが、帰国時には隔離を受けなければならない
  • ベネット首相は、政敵や、通常の生活に戻りたくてうずうずしている普通のイスラエル国民から非難を受けた

テルアビブ、イスラエル:イスラエルのナフタリ・ベネット首相は2日、新型コロナの新たな変異株を理由に、海外旅行を避けるよう国民に呼びかけたわずか数日後に、妻と子どもが海外に飛び立ったことを受けて、非難の矢面に立った。

ジラート・ベネット氏とその子どもたちは、1日、個人的な旅行で旅立ったが、首相自身が定めたガイドラインに従わなかったとして、首相に対する批判の嵐を引き起こした。

この旅行は、イスラエルが変異株オミクロンを考慮して渡航制限を強化した後の出来事だ。イスラエルは外国人旅行者に対して国境を閉鎖し、アフリカの大部分への渡航を禁止したが、イスラエル人は他の国への渡航は引き続き可能で、帰国時には隔離を受けなければならない。

この出来事は、パンデミックが始まった時の出来事と比較された。当時、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ前首相とルーベン・リブリン前大統領は、イスラエル国民に親族とは離れて過越祭を祝うよう呼びかけたにもかかわらず、過越祭休暇を居住地以外に住む家族と一緒に過ごした。これは激しい抗議を呼び、重大な危機時の指導者に対する国民の信頼に疑問を投げかけた。

ベネット首相は、政敵や、通常の生活に戻りたくてうずうずしている普通のイスラエル国民から非難を受けた。

「これは、彼の態度、国民に対する責任、模範意識の欠如を証明するものだ。彼は自分がやりたいことは何でもできると思っている」と、野党議員のイスラエル・カッツ氏が、イスラエル陸軍ラジオに語った。

イスラエルの人々は、SNSを利用して、首相のページに非難を書き込み、首相のリーダーシップを疑問視した。

「私たちみんなが規制により、国内で虚脱感を抱えている中で、海外の家族にはよろしく伝えてくれ」と、アンナ・ゲクトマンという名のユーザーは書き込んだ。

ベネット首相は、新たな変異株に関する疑問に答えた1日のフェイスブック投稿の中で、家族の旅行について問われ、家族は新たな渡航規則には違反していないと述べた。首相は、イスラエル人の渡航が後に禁止されることになった国に家族が飛行機で渡航する予定だったが、その後目的地を変更したと語った。首相はまた、渡航制限の決定を下して以降、ウイルスがどこで広がっているかについて、より多くのことが明らかになったと述べた。

「批判は理解している」と、ベネット首相は綴った。「みんな、制限に従いながら出発しており、当然ながら隔離は必要になる」

ベネット首相は26日の記者会見で、措置の強化を発表した。首相は、さらに多くの国々が渡航禁止リストに追加されると予想しているため、イスラエル国民に対し、休暇の予約はしない方が良いと助言した。

「私の意見としては、不確実性がこれほど高まっている中で、今すぐの海外渡航は推奨しない」と、首相は述べた。

AP

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