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リビアの裁判所、カダフィ氏の大統領選への立候補を認める

大統領選に出馬する故カダフィ大佐の息子、セイフ・アル・イスラム・カダフィ氏。(AP)
大統領選に出馬する故カダフィ大佐の息子、セイフ・アル・イスラム・カダフィ氏。(AP)
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03 Dec 2021 05:12:40 GMT9
03 Dec 2021 05:12:40 GMT9
  • 12月24日の大統領選への立候補を拒否されたセイフ・アル・イスラム・カダフィ氏の訴えは、戦闘員が裁判所を封鎖したことで、何日も遅れていた
  • 選挙管理委員会によると、武装した人物らがリビア西部の5つの選挙センターを襲撃し、投票用紙を盗んだ

トリポリ:故カダフィ大佐の息子であるセイフ・アル・イスラム・カダフィ氏の弁護士によると、リビアの裁判所は木曜日、同氏が大統領選に出馬できると判決を下した。10年に渡る混乱に終止符を打つための選挙の実施をめぐり議論が激化していることを受けたものだ。

12月24日の大統領選への立候補を拒否されたことに対するカダフィ氏の控えは、戦闘員が裁判所を封鎖したため、何日も延期されていた。これは選挙の不安が広がることを予感させる事件の1つだ。

また、選管当局は、木曜日に武装した人物らがリビア西部の5つの選挙センターを襲撃し、投票用紙を盗んだと述べた。

アナリストらは、投票が争われたり、明らかに違反があったりすると、今年、東西勢力の溝を埋めるために統一政府を発足させた和平プロセスが頓挫するのではないかと懸念している。

選管当局が当初、大統領選に立候補した98人のうち25人の届出を拒否してから、控訴手続きに混乱が続く中、最終候補者のリストはまだ公表されていない。

カダフィ氏は、40年間続いた父親の政権をNATO援護の反乱から守るために戦い、失敗した。同氏はその際に犯した戦争犯罪の罪で、トリポリの裁判所から欠席裁判で死刑判決を受けており、分裂した候補者の1人となっている。

同氏は父親の旧政権にいまだ忠誠心を持つリビア人にとって名目上の長だ。父親の2011年の失脚、そして死亡は、その後の10年間の紛争の幕開けとなった。「カダフィ氏の弁護士がこの決定を表明した後、支援者らはセブハの街中で祝福していた」と、目撃者は語っている。

しかし、リビア全土で権力を握る武装グループをはじめとする多くのリビア人は、同氏の父親を追放するための血なまぐさい闘争があった後、同氏の名前が投票用紙にあることは受け入れられないと考えている。

今週、東部の司令官ハリファ・ハフタル氏と同盟を組む戦闘員らがセブハの裁判所の封鎖したことは、対立候補を支持したり反対したりすることで、予定されている選挙が混沌を招く可能性があることを示している、

自身が司令官である「リビア国民軍(LNA)」がリビアの東部と南部の大部分を傘下に収めるハフタル氏は、自らも選挙の候補者となっている。LNAは、所属部隊は裁判所を封鎖するのではなく、守っているのだと述べている。

ロイター

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