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チュニジア大統領、憲法を巡る国民投票と選挙を来年開催と発表

チュニジア大統領カイス・サイード氏は、来年7月に憲法を巡る国民投票を行うと述べた。反対派からクーデターと呼ばれている行動で広範な権力を掌握した日の1年後となる。(AFP)
チュニジア大統領カイス・サイード氏は、来年7月に憲法を巡る国民投票を行うと述べた。反対派からクーデターと呼ばれている行動で広範な権力を掌握した日の1年後となる。(AFP)
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14 Dec 2021 01:12:54 GMT9
14 Dec 2021 01:12:54 GMT9
  • 国民投票は1月に始まるオンライン公開協議を経て7月25日に開催予定とサイード氏が発表した
  • 同氏が議会を停止して以来、危機から抜け出すためのロードマップの発表が待ち望まれていた

チュニス:チュニジアのカイス・サイード大統領は月曜、来年7月に憲法を巡る国民投票を実施すると述べた。反対派からクーデターだと呼ばれている行動で広範な権限を掌握した日から1年後のこととなる。また、それに続いて議会選挙を2022年末に行うという。

サイード氏はテレビ演説で自身が提案する政治改革の予定表を発表し、国民投票は1月に始まるオンライン公開協議を経て7月25日に開催予定であると述べた。

同氏が議会を停止し、首相を解任して行政権限を引き継いで以来、危機から抜け出すロードマップに関する発表が待ち望まれていた。

景気低迷と政治停滞が何年も続いていたため、こうした行動は大きな支持を得たようであるが、サイード氏の姿勢への反対意見は激しくなってきていた。反対意見の中には元々は同氏を支持していた政党やその他の主要な国内関係者からのものもある。

今後の道筋の詳細化の遅れや、サイード氏が新首相を指名するのに2ヶ月かかったことが、差し迫った財政危機へのチュニジアの対応能力についての懸念を増やすこととなっていた。

国民投票の日付はチュニジアの共和国記念日であると同時に、サイード氏が突然の介入行動を起こした日でもある。この介入行動は、「アラブの春」の暴動の引き金となった2011年の革命以来のチュニジアという北アフリカ国家の民主的発展に疑問を投げかけるものとなっている。

9月、サイード氏は2014年の民主的憲法の大部分を無視して、例外的措置の期間中は自分が支配権を持てるのだと述べ、さらなる改革についての対話を約束した。

サイード氏は月曜の演説で、議会の停止は2022年12月17日に後継議会を決めるチュニジア人による選挙を行うまで延長されると述べた。その日は同氏が革命の公式記念日とすると宣言した日付である。

記念日は以前は7月14日と制定されていた。反乱に参加していた市民社会団体と政治派閥の間で合意が行われたことを受けて、独裁者ザイン・アル・アービディーン・ベン・アリー氏が国外逃亡した日付である。

演説でサイード氏は自身の介入行動に対する批判者をこき下ろした後、「我々は革命と歴史の道筋を修正することを望んでいる」と語った。

サイード氏は新憲法の草案を作成するための専門家委員会を任命すると述べた。国民投票の前の6月までに準備を整えるという。

チュニジアは財政赤字や来年度予算、さらに債務返済のための資金調達に苦慮しており、国際社会から財政支援を確保するためには憲法による当たり前の秩序への明確な道のりが重要になると思われる。

チュニジアは国際通貨基金(IMF)との対話を始めているが、大口の資金提供者は彼らの言うところの「包括的」な取り組みがない限り、手を差し伸べるつもりがないことを示唆している。

議会の最大政党アンナハダや、影響力を持っているチュニジア労働総同盟(UGTT)からの迅速なコメントはなかった。元大臣のモハメド・アブー氏はテレビのインタビューで、サイード氏はクーデターの上に「憲法違反」も重ねていると語った。

ロイター

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