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イスラエル:刺傷未遂の疑いでパレスチナ人が撃たれ死亡

2021年12月31日、ヨルダン川西岸地区のギティ・アビシャール入植地近くの交差点で起きた刺傷未遂事件の現場となったバス停に集まるイスラエル軍兵士たち。(AP通信)
2021年12月31日、ヨルダン川西岸地区のギティ・アビシャール入植地近くの交差点で起きた刺傷未遂事件の現場となったバス停に集まるイスラエル軍兵士たち。(AP通信)
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01 Jan 2022 05:01:14 GMT9
01 Jan 2022 05:01:14 GMT9
  • 今回行われたとされる犯行は、イスラエル人に対する刺傷事件が増加する中での出来事だった。
  • パレスチナ人に対する入植者の暴力事件もここ数週間で激化している。

ラマッラー、ヨルダン川西岸地区:イスラエル兵士が、占領下にあるヨルダン川西岸地区のバス停に向かいナイフを振り回しながら走ってきたパレスチナ人男性を射殺したと軍が伝えた。

軍によると、アミール・アテフ・レイヤン容疑者は交差点で車から降り、バス停で待っていたイスラエル市民と兵士の集団に向かって前進した。容疑者は彼らに到達する前に撃たれた。パレスチナ保健省はその後、容疑者は負傷が原因で死亡したことを確認したという。

ネット上で公開された写真やビデオには、イスラエル人入植地近くの交差点でうつ伏せになったパレスチナ人が、その後、救急車で運ばれていく様子が写っている。またイスラエル軍はナイフの写真を公開した。

今回行われたとされる攻撃は、イスラエル市民に対する刺傷事件が増加する中で発生した。今月初めには、エルサレム旧市街の城壁のすぐ外で、超正統派のユダヤ人がパレスチナ人の男に刺され、重傷を負った。犯人はイスラエル警察によって射殺された。

パレスチナ人に対する入植者の暴力事件も、ヨルダン川西岸地区北部でユダヤ人入植者がパレスチナ人の銃撃犯に射殺されたことを受け、ここ数週間で激化している。殺害事件は、入植者の一連の報復攻撃に火をつけ、少なくとも4人のパレスチナ人が中程度の負傷を負い、パレスチナ人とイスラエル軍との一連の衝突のきっかけとなった。

イスラエルは1967年の中東戦争でヨルダン川西岸地区を占領した。約250万人のパレスチナ人が暮らす占領地に点在する130以上の入植地には、約60万人のユダヤ人入植者が住んでいる。パレスチナ人は、この地域を中心に将来の国家を建設したいと望んでいる。

イスラエルはヨルダン川西岸地区を聖書に定められた歴史的なユダヤ人の重要な故郷とみなしている。パレスチナ側は、入植地の拡大を国際法違反とみなし、紛争の2国家間解決策を脅かしていると考えており、この立場は国際的に広く支持されている。

AP

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