
ザイド・カショージ
リヤド:木曜、サウジアラビアとギリシャの外務大臣がアテネで会談し、イランの核兵器入手を防止する取り組みに対するコミットメントを再確認した。
ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、自身とニコス・デンディアス氏はウィーンでイランとP5+1(米国・英国・フランス・ロシア・中国と、ドイツ)の間で行われている不安定な核交渉について語り合ったと伝えた。
「イランの核兵器入手を阻止する国際的な取り組みを支援する重要性、平和的に核を利用するという宣言と矛盾するイランの違反に立ち向かう重要性について議論しました」と、王子は述べた。
1年足らずのうちに2度目のギリシャ訪問を行ったファイサル王子は、自身とデンディアス氏は両国の懸念となっている幅広い問題について語り合ったと伝えた。その中にはイエメン情勢も含まれている。ファイサル王子はイエメンのフーシ派反政府組織が地域にもたらしている脅威や、サウジ王国やその他の国の民間人を標的として攻撃を続けていることに懸念を持っていることを強調した。例えば先日は紅海で民間船ハイジャックがあり、フーシ派は和平プロセスへの参加拒否を続けている。
サウジアラビアとギリシャは外交的・経済的・軍事的な結びつきの強化を続けていく、と王子は付け加え、地域の平和と安定を確保し、テロリズムと戦っていくという共同コミットメントを再確認した。
両大臣は最近のアフガニスタン情勢や、同国の人道的危機が悪化する中でアフガニスタン人を支援する必要性についても再確認した。
ファイサル王子は「一刻も早くアフガニスタンの危機を安定化させるため、国際的な取り組みの強化を求めます」と述べた。
サウジアラビアのビジョン2030の開発・多様化プログラムを踏まえた国防・経済・投資や国際機関内での協力といった分野での2国間関係も両大臣の議題となった。
また、グローバルな発展と持続可能性の目標実現を支援するサウジ王国の「サウジ・グリーンおよび中東グリーン (Saudi Green and Green Middle East) 構想」によってもたらされる機会についても話し合ったことが伝えられた。
10月にはギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相がサウジ王国に公式訪問しており、デンディアス氏とニコス・パナジオトポウロス国防相も4月にサウジアラビアを訪問している。
月曜、アンマンにて、ファイサル王子とヨルダンのアイマン・サファディ外相は近頃のフーシ派の攻撃を非難するとともに、イランの核兵器入手を防止する国際的取り組みの強化について議論した。両大臣は最近のアフガニスタン情勢と、同国で人道的危機が悪化する中でのアフガニスタン人への支援の必要性についても再考察した。
ファイサル王子は「一刻も早くアフガニスタンの危機を安定化させるため、国際的な取り組みの強化を求めます」と述べた。