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イスラエル警察がシェイク・ジャラーのパレスチナ人家屋を解体、AFP

イスラエル警察とエルサレム市による強制退去に抗議して、家の屋上に座り込むパレスチナ人のサルヒヤ家、エルサレム東部のシェイク・ジャラー地区、2022年1月18日。(AFP)
イスラエル警察とエルサレム市による強制退去に抗議して、家の屋上に座り込むパレスチナ人のサルヒヤ家、エルサレム東部のシェイク・ジャラー地区、2022年1月18日。(AFP)
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19 Jan 2022 08:01:37 GMT9
19 Jan 2022 08:01:37 GMT9

エルサレム:イスラエル警察が19日早朝、東エルサレムのシェイク・ジャラー地区にある、以前から問題となっていたパレスチナ人家族の住居を破壊した、とAFPカメラマンが語った。

イスラエル警察がネットに投稿した動画によると、警官隊は夜明け前にサルヒヤ家に到着したとみられる。サルヒヤ家は2017年以降立ち退きを迫られており、パレスチナ自治区や国外における反立ち退き運動の中心的存在となっている。警察の到着後まもなくして、AFPカメラマンが家屋の取り壊しを目撃した。

警察発表には「イスラエル警察は、東エルサレムの特別支援学校建設用地にあった違法建築物の立ち退き命令を実行した」とある。

警察は「違法建築物に暮らしていた家族には、同意の下で土地を明け渡す機会がこれまでに何度もあった」と強調した。

警察の報道官はAFPに対し、一家18名と支援者たちが「裁判所命令に違反し、暴力的に抵抗し、公の秩序に反した」ため作戦中に逮捕されたと述べたが、家屋取り壊し中に暴力沙汰は発生していない。

サルヒヤ家はイスラエルが併合した東エルサレムのシェイク・ジャラー地区にある住居から2017年以降立ち退きを迫られていた。家の建っていた土地が学校建設用地に割り当てられたのだ。

昨年5月には他の家庭がシェイク・ジャラー地区からの立ち退きを迫られたことで、イスラエルとガザ地区を実効支配する各武装組織との間で、11日間に及ぶ武力衝突にまで発展した。

立ち退き命令を実行するため警察が到着した17日には、サルヒヤ家はガスボンベを持って屋上に上がり、立ち退きを強制するならガスと自分たちの身に火を付けると脅している。

その日は結局、警察側が手を引いた。

エルサレムのフルール・ハッサン=ナフーム副市長は翌18日、サルヒヤ家が自分たちのものと主張する区画は、パレスチナ人民間人が所有していたがその後市に売却したため、パレスチナ人用特別支援学校の建設用地に割り当てたと述べた。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争で東エルサレムを占領し、その後併合したが、国際社会からは認められていない。

それ以降、20万人を超えるユダヤ人入植者が移り住み、東エルサレムを将来独立した際の首都と主張するパレスチナ側との間で緊張が高まっている。

AFP通信

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