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イラン政府、バグダッド空港への攻撃に対し「不安定化させる」と非難

イラクとシリアの国境付近のイラク側に集まるイラク治安部隊、2022年1月27日。(ロイター)
イラクとシリアの国境付近のイラク側に集まるイラク治安部隊、2022年1月27日。(ロイター)
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30 Jan 2022 06:01:18 GMT9
30 Jan 2022 06:01:18 GMT9
  • 攻撃は、例のごとく親イラン派による犯行と見なされている。新イラン派は米軍の撤退を要求している。

トリポリ:イラン外務省は日曜日、前日に起きたバグダッド空港へのロケット弾攻撃に対し、イランを「不安定化させ」ようとする行為だと非難した。

金曜日、イラクの首都の空港に向かって6発のロケット弾が発射され、滑走路1本と民間機2機が被害を受けたが、死傷者はなかった。同様の攻撃は相次いで発生しており、米国はイラン派武装集団による攻撃とみて非難している。この攻撃に対する犯行声明は出ていない。

外務省のサイード・ハティブザデ報道官は声明で、イランはイラクの「不安定化」を狙う「バグダッド空港を標的にした」攻撃を非難すると述べた。

さらに、「このような不審な行為は、イラクに不安と恐怖をもたらし、悪者や暴徒が横行する下地を作り、イラク国民に対して政府が行う活動に影響を及ぼしている」とも述べた。

ロケット弾は空港の民間施設周辺に落下し、国営のイラク航空が保有する運航停止中のボーイング767が破損した。

この攻撃を受けて、クウェート航空はイラクへの便の運休をツイッターで発表した。

ここ数か月、警備の厳重なバグダッドのグリーンゾーンにある米国大使館や、空港の米国外交施設、イラクの基地に駐留する米国主導の多国籍軍の兵士たちを標的にしたミサイルやドローンによる攻撃が発生している。

このような攻撃は、2020年1月にバグダッド空港付近でイラン革命防衛隊コドス部隊のガーセム・ソレイマニ司令官とイラク人のアブ・マフディ・アル・ムハンディス司令官が米国のドローン攻撃で暗殺された後に増加した。

犯行声明が出されることは滅多にないものの、これらの攻撃は通常、親イラン派組織の犯行と見なされる。新イラン派組織は、ISILと戦うイラク軍を支援するために派遣されている米国の国外退去を要求している。

米国主導の多国籍軍は12月にイラクでの戦闘任務を終了したが、約3,500人の兵士がイラクに残り、イラク軍に対し訓練や助言、支援を行っている。イラクへの攻撃が頻発する昨今、イラク国内の政治的状況も緊迫している

近頃はイラクの政治家や政党を標的とした凶行も発生している。手榴弾による攻撃が中心だが、大物政治家の自宅付近でロケット弾攻撃が行われるなど、新政権樹立をめぐって緊張が高まる中、激しさを増している。

「イラン・イスラム共和国は、イラクの安定の確立と維持を常に支援しており、安定を確保するためのイラク政府による活動を支援する」とハティブザデ氏は付け加えた。

AFP

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