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アサド政権が反体制に塩素爆弾を使用=監視団

OPCWは1日、2016年にシリア反体制派が攻撃されて少なくとも20人が呼吸困難に陥った事件で塩素が使用されたと結論付けた。(ロイター/資料写真)
OPCWは1日、2016年にシリア反体制派が攻撃されて少なくとも20人が呼吸困難に陥った事件で塩素が使用されたと結論付けた。(ロイター/資料写真)
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02 Feb 2022 02:02:29 GMT9
02 Feb 2022 02:02:29 GMT9

アラブニュース

  • ヘリが野戦病院の周囲を攻撃し、20人が呼吸困難に

ジェッダ:化学兵器禁止機関(OPCW)は1日に公表した報告書において、アサド政権が2016年10月にシリアの反体制派に塩素ガスの入った樽爆弾を使用したと結論付けた。

世界で化学兵器の使用を監視しているOPCWの調査官は、Kafr Zeita郊外の野戦病院付近で塩素の産業用容器を入手し、デジタルの証拠と目撃者の証言から容器と攻撃との「関連性を確定」した。

「報告書では、塩素の産業用容器が武器として使用されたと考える正統な理由があると結論付けている」とOPCWは述べている。

当時、農地への攻撃前にハマにある政権側の空港からヘリコプターが飛び立つのを見たという証言があった。農地では複数の反体制派が洞窟に退避していた。

「複数の証言によると、その直後にヘリコプターが2つの樽爆弾を落とした。確認したのは1つの樽のみだったという証言もある。20人ほどが窒息や呼吸困難に陥った」

調査官は「容器が機械的な力で破裂し、刺激性の毒物を放出した」ことを突き止めた。

報告書が公表されたことで、西側諸国はシリアのバッシャール・アサド大統領にさらに圧力をかけ、化学兵器の使用実態を明らかにしようとするだろう。ダマスカス郊外のグータでサリンにより1400人が死亡した事件を受け、シリアは米ロとの2013年の取り決めに基づいて兵器類を引き渡したと主張している。

シリア紛争での化学兵器の使用については双方が非難に晒されてきたが、ほとんどの攻撃は政権側によるものとされている。先週には、2015年のシリア北部への攻撃でダーイシュがマスタードガスを使用したとの報告書が公表された。

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