
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメンのフーシ派戦闘員たちはサヌア空港と紅海に面するホデイダ港の民間施設を弾道ミサイルの発射基地として使用していると「正当性回復を目指す」連合軍が月曜に述べた。
イランが支援するフーシ派武装組織は月曜にこの港と空港から、政府支持軍がハラド市街中心部に向けて進軍を続けている北部ハッジャ州の政府管理区域に向けてミサイル4発を発射した。
連合軍はイエメン国民をフーシ派の脅威から守るために「作戦上の措置」を講じると述べた。「ホデイダ港とサヌア空港の軍用化は地域および国際的な安全を脅かすものだ」と連合軍は述べている。
連合軍による空爆はフーシ派が支配するサヌアの軍事目標に命中し、北部ジャウフ州の弾道ミサイル発射台を破壊した。
連合軍は11月、フーシ派が防空システムのテストを行う映像をうけて、フーシ派はサヌア空港をドローン、弾道ミサイル、その他の兵器の組み立てや発射を行う軍事基地にしていると非難した。1月にフーシ派勢力が紅海でUAE船籍の医療用品輸送船を拿捕した際にも、同武装組織は民間施設を軍用化しているという同様の非難を繰り返した。
フーシ派によるハッジャへのミサイル攻撃に先立つ月曜には、北部の要衝ハラド市街の掌握を目指す攻勢の4日目に同市街に進軍した政府軍とフーシ派が街中で戦闘を繰り広げた。
イエメン軍報道官アブドゥ・アブドゥラー・マジリ准将はアラブニュースに対し、降伏を拒むフーシ派戦闘員たちとの激しい戦闘の中、政府軍は市街の各地域を徐々に掌握していると述べた。
フーシ派はハラドの部隊に対する軍の包囲を破るために、ハラド東縁部の山岳地帯で政府軍に対する攻撃を開始した。
マジリ准将によると、政府軍はフーシ派の反撃を抑え込み、近隣の支配地域に退かせたとのこと。フーシ派数十名と軍幹部2名を含む多数の兵士がこの戦闘により死亡した。
ハッジャ州の治安責任者アメン・アルホジョリ(Amen Al-Hojori)准将はハラドにいるフーシ派戦闘員に対し、政府軍に降伏しなければ殺害もしくは捕獲されると警告した。
サウジアラビアに通じる最大の陸路入国地点であるアル・テワル国境検問所に近いこの街は非常に重要であり、フーシ派は「ハラドを政府軍から何としても守る」だろうと、アナリストたちはアラブニュースに語っている。
イエメンのマイーン・アブドルマリク・サイード首相はハラドでフーシ派と戦う政府軍への連合軍による継続的な軍事支援に謝意を表明し、同市街の完全な支配体制を取り戻せるはずだと述べた。