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著名な政治家を含む100人以上のスーダン人被拘禁者がハンストを開始

クーデターは大規模な抗議行動を引き起こした。スーダン医師中央委員会によると、現在までに81人が死亡、その内最近では月曜日に2人が死亡しており、負傷者は2,000人以上に上る。(AFP)
クーデターは大規模な抗議行動を引き起こした。スーダン医師中央委員会によると、現在までに81人が死亡、その内最近では月曜日に2人が死亡しており、負傷者は2,000人以上に上る。(AFP)
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16 Feb 2022 02:02:00 GMT9
16 Feb 2022 02:02:00 GMT9
  • ハルツーム、オムドゥルマン、ポートスーダン、ダルフールで行われた反クーデターデモに対する弾圧により、2名が死亡

ハルツーム:スーダンでは、著名な政治家を含む、100人以上の被拘禁者が、火曜日にハンガーストライキを開始した。彼らと協力している弁護士や医師が伝えた。

拘束されているのは、10月25日に起きた軍事クーデターに対する抗議運動の参加者たちである。スーダンは、同国を長年支配してきた独裁者オマル・バシル大統領が2019年に倒れて以来、民軍の権力分立体制を維持してきた。しかし、このクーデターにより体制は崩壊した。

クーデターは大規模な抗議行動を引き起こした。スーダン医師中央委員会によると、現在までに81人が死亡、その内最近では月曜日に2人が死亡しており、負傷者は2,000人以上に上る。

「不法拘禁者および恣意的殺害の殉教者のための防衛委員会」は次の声明を発表した。「ソバ刑務所に不法に収容されている100人以上の抑留者が、不当かつ違法な拘禁に抗議するため、本日、公開ハンガーストライキに入った」

同委員会の発表によると、警察准将殺害事件の容疑者1名が拷問を受け、別の容疑者は独房に入れられているとのことである。

民間の政治家、ハリド・オマー・ユーシフ氏とワディ・サリー氏もハンガーストライキに参加していると見られる。ユーシフ氏が所属するスーダン会議党(SCP)のメンバーであるアブデルカヨム・アワド氏が伝えた。

日曜日に逮捕された、元主権評議会メンバーのモハメド・アル・ファキ・スレイマン氏とともに、彼らは汚職の容疑をかけられている。バシル氏のネットワークを解体するタスクフォースでの活動に起因するものと思われる。

主権評議会は、バシル大統領の失脚後、民主主義への移行を主導するために設立された文民政治家と軍人による組織である。

しかし、10月のクーデターで解体、その移行計画は頓挫した。

軍の指導者たちは、政治的な対立の解決や、国家の安全のためにクーデターは必要だったとしている。しかし、2023年半ばに予定されている選挙にはまだコミットしていると述べている。

軍のリーダー、アブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍は土曜日、インタビューで次のように語った。「クーデターで一時的に拘束されたユーシフ氏とサリー氏の逮捕には関与していない。しかし、彼らの委員会での活動は、その目的から外れていた」

月曜日には、首都ハルツームとその双子都市オムドゥルマンで、抗議活動のために数千人が集まった。東部のポートスーダンや西部のダルフール地域でも抗議活動が行われたとの目撃情報がある。

ハルツームでは、バレンタインデーの日に合わせ、国旗を振ったり、赤い風船を持ったりして抗議活動が始まった。

「今日は愛国の日」と書かれた横断幕も掲げられていた。

逮捕された活動家の釈放を求めるスローガンを叫ぶ人や、殺害されたデモ参加者の写真を持っている人がいた。

抗議者の一人、カレド・モハメド氏は語った。「我々は、不当に逮捕されたレジスタンス委員会のメンバーや政治家の釈放を要求している。その中には捏造(ねつぞう)された容疑をかけられている者もいる」

しかし、群衆が大統領官邸に近づこうとすると、治安部隊が催涙弾を大量に発射した。

独立して活動しているスーダン医師団中央委員会(CCSD)によると、ハルツームのデモ参加者の1人が「クーデター部隊によって、実弾で首と胸を撃たれて死亡した」という。

同委員会によると、もう1人のデモ参加者はその後、オムドゥルマンで「左肩に実弾が命中、胸を貫通」して死亡したと述べている。

スーダン警察は声明の中で、少なくとも102人の警察官が「重傷」を負い、1人が「足に銃弾を受けた」と発表した。

また声明では、デモ隊は国会議事堂の「正面を破壊」し、隣接するガソリンスタンド付近で放火、オムドゥルマンでは数台の車両とモスクを破損したとしている。

また、同市にある青年スポーツ省の建物の一部が破壊され、警備員の所持品が略奪されたとし、警察は「合理的で、正当な力を行使」したに過ぎないとしている。

また、当局は、抗議活動の組織化を進めてきた「抵抗委員会」に所属していたとされる、数多くの活動家を逮捕している。

スーダン専門家協会(SPA)は月曜日、「その罪状が不明なまま、恣意的に拘束された人々の数は100人を超えた」と発表した。

当局は日曜日、民間人のモハメド・アル・フェッキ氏を逮捕した。同氏は、現在停止している、2019年の権力分立合意の下で国を統率していた与党、ソブリン評議会の元メンバーである。

先週、当局はハリド・オマー・ユーシフ元大臣と、スーダンの主要な民間勢力である「自由変革同盟(FFC)」の広報担当者であるワディ・サリー氏を逮捕した。

これらの逮捕は、深まるスーダンの危機を解決するための努力の一環として、FFCの代表団がフォルカー・ペルテス国連特別代表との会談に参加した翌日に行われた。

10月に起きた軍事クーデターは、スーダン独立以来最新のクーデターであり、国際的な非難と処罰の対象となっている。しかし、当局はほとんど妥協する気配を見せていない。

ロイター/AFP

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