• 18回の空爆で民兵の車両12台が破壊され、ハッジャ州で多数の戦闘員が死亡
• 死者の中にはフーシ派の野戦指揮官も含まれており、一方で空爆は、軍用品も破壊した

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー：マアリブ州とハッジャ州で政府軍と反政府勢力の間で激しい戦闘が行われる中、イエメンにおける正統性回復のための連合軍が行った一連の空爆で、フーシ派民兵数十人が死亡した。

連合軍の戦闘機は、フーシ派の軍用車列がハッジャ州の戦場に向かおうとした時に、北部のアベス地区で連合軍の戦闘機がこれらの車両に対して空爆を行ったと、地元メディアが報じた。

死者の中にはフーシ派の野戦指揮官も含まれている。一方で空爆は、軍用品も破壊し、政府軍がイランの支援を受けた同民兵の攻撃を撃退する道筋をつけた。

連合軍は2日、ハッジャ州で過去24時間に行った18回の空爆で、フーシ派の軍用車両12台を破壊し、多数の反体制派戦闘員を殺害したと発表した。

一方、国際的な慈善医療団体「国境なき医師団」は2日、治安上の懸念を理由に、フーシ派が支配するハッジャのアベス地区の職員を退避させ、活動を停止すると発表した。

「MSFは、2022年3月1日付で、ハッジャ州のアベス病院の職員を退避させ、一時的に活動を停止する判断を行った一方、職員と患者の安全と安心を確保するため、当局と交渉を行っている」と、同団体がツイッターで述べた。

これとは別に、フーシ派は2日、国連安全保障理事会がイランの支援を受ける同民兵組織に対する武器禁輸措置を延長し、テロ組織に認定する決定を行ったことを批判した。

フーシ派のヒシャーム・シャラフ外相は、この決定を「挑発的」と表現した。

28日、安保理はフーシ派に対する武器禁輸措置を更新する決議を承認し、初めて同組織を「テロ組織」に認定した。

イエメンの臨時首都アデンでは、国際的な承認を受けている同国政府が、国連の決定と、フーシ派をテロリストと表現したことを歓迎し、封鎖により、同民兵組織による紅海を不安定化させる活動と、和平に向けた取り組みの妨害が抑制されるだろうと述べた。

「この決議は紅海とアデン湾の国際航路の安全と安全保障に対するフーシ派の脅威の抑制を後押しし、戦争の道を放棄し平和路線に戻るようフーシ派に圧力をかける上で、前向きな一歩となる」と、イエメン政府がツイッターで述べた。

国連のハンス・グルンドベルグ・イエメン特使は2日、イエメンとサウジアラビアの当局者と、米国のイエメン特使、国連常任理事国5ヵ国の大使と面会し、即時停戦、そして最終的には、戦争終結のための平和的解決の実現を目指し、イエメンの当事者に、より建設的議論を行うよう働きかけることについて議論したと述べた。

グルンドベルグ大使は、イエメンのアブドラッボ・マンスール・ハーディ大統領に対し、イエメンでの合意をまとめる自身の取り組みへの支援に、感謝の意を表明した。

「我々は、短期的・長期的な優先事項に対処し、紛争の平和的かつ持続可能な解決のための基礎を築くことができる包括的なマルチトラック外交によるプロセスを開始する必要がある」と、グルンドベルグ特使は声明で述べた。